別居した夫と連絡をとるべき?
「別居をしたら、連絡を取らない方が良いのではないか?」。そう思って、しばらく音信不通にしてしまうと言う人は意外に多いと思います。
連絡を取りたくないという理由の1つは「連絡を取れば、夫がキレてしまうから」などのことが理由です。当然、ご主人が神経質になっているときは、こちらが何を連絡をしても拒絶的な反応をとるため、無理に連絡をとる必要はありません。このときに無理矢理、話をしようとすると後々夫婦関係に禍根が残ることもあります。
しかし、そのまま数ヶ月連絡をとらないということになってしまうと話は変わってきます。長期間、連絡をとらないことで、逆に様々な問題点が出てきます。
そこで、今回は「長期間、別居した夫に連絡を取らないことの危険性」についてついてお伝えしておきます。
やばい。私も夫と長期間、連絡を取っていないですね。どんな危険性があるのですか?
別居して音信不通にする危険性
数ヶ月単位で、別居した夫と連絡をとらないことで、どのような問題が生じてしまうのでしょうか?ここでは長期間、連絡を取らないことの危険性や夫婦関係の修復にふれになる点についてお伝えします。
直接、連絡が取れなくなる
長期間、連絡をとらないことで生じてしまう問題の1つは「相手が弁護士に依頼してしまう」ということがあります。
例えば、ご主人が「もう夫婦2人での話し合いは不可能だろう」と判断して、そのまま弁護士に一任してしまうようなことになれば、夫婦関係の修復はかなり厳しい状況に追い込まれてしまいます。
というのも、弁護士が間に入れば「直接ご主人との連絡をとらいなように」と勧告されることもあります。
そうなってしまうと、弁護士を介して話をするか、調停・裁判などで話をするかなど、夫に連絡を取る方法さえ限られてしまうのです。調停になるのか?弁護士との示談交渉になるのかはケースバイケースですが、どちらにしても「ご主人と本音で話し合いをする」「問題解決のために何かの行動をとる」などということは、実現が難しくなります。
1人暮らしに慣れる
夫が一人暮らしに完全になれきってしまい、それを快適と感じていくと次第に、同居に戻すことに不安を覚えるようになってしまいます。
例えば、毎日飲み歩いたとしても誰にも咎められないとか、ゲームを好きなだけ出来るので自由で気ままだ…など、相手が1人ぐらいを満喫してしまうと、なかなかその生活を変えられなくなってしまう危険性があります。
夫婦関係がぎこちなくなる
普段、連絡を取ることもなくなってしまうと、お互い敬語で話しをしてしまったり、そもそも何をしゃべっていいのか分からないなどの問題が生じてしまいます。このように、夫婦関係がぎこちなくなってしまうと、次第に修復していくことが困難になることもあります。
離婚リスクが上がる
別居した後で長期間連絡を取らない、というのは単純に離婚リスクが上がります。例えば「もうこんなに連絡をしてこないのは、相手もやり直すつもりはないのだろう」などのように判断されてしまうこともあります。
こうなってしまうと、ある日突然、離婚要求がきたりするなどのことが起こります。そして「連絡もなかったのだから修復する気もないのでしょう?だから離婚に応じて欲しい」と言われたとき、こちらもそれに対しての反論が難しくなりますよね。「連絡はしなかったけれど、やり直したい気持ちはあった」と伝えても説得力に欠けるものがあります。
怒りが増幅しやすい
普段、相手と顔をあわせない、あるいは連絡を取らないということが、結果として「相手の怒りを増幅させる」ということになる可能性が高まります。
このことに気づいたのは、私が夫婦カウンセリングをしていたときのこと。別居している人がしばらく相手と連絡を取らないと、次第に相手の暴言が増長していったのです。
実際、カリフォルニア大学Ellison Patricia達は街中で自動車を走らせ、信号で止まり、そのまま停車し続けるという実験を行いました。当然、その停車した車の後ろには車が停まります。
出典:AmericanPsychologicalAssociation
ただし、あるグループはオープンカーで、後続車が相手の姿を見ることができる状態です。一方、別のグループは幌(ほろ)を閉じた状態、つまり後続車から運転手の姿が見えない状態です。すると、相手の姿が見えるときよりも、見えないときの方が後続車がクラクションを鳴らす確率が高いということが分かったのです。このように人は、相手の姿が見えなくなると怒りが増長してしまう(正確には、相手のことを粗末に扱って良いと思うようになる)というところがあります。
以上、長期間連絡を取らないことで、不利になってしまうことや危険性についてお伝えしてきましたが、あまり連絡を取らずに放置してしまわないように注意してください。
別居して音信不通では関係は良くならない
別居直後、ご主人との関係性悪化から一時的に連絡を控えることがあったとしても、それは例外的な話しです。そもそも、ご主人との関係を変えたり、別居を解消したり、離婚を回避するためには、ご主人といずれは直接話しをしないことには事態は好転しません。
「放置していたら、夫婦問題について忘れてくれて関係も自然に良くなる」ということも、世の中で起きないわけではないのですが、現実的な可能性はかなり低いです。
ですので、短期的に別居したご主人と連絡を取らないことがあっても、中長期的にはご主人との連絡を増やしていくということを考えていきましょう。
もちろん「別居中の夫と連絡をとっても反発されたり、無視されるのです」という意見もあると思います。しかし、その原因は単に「連絡の取り方」がまずいだけの話しです。その方法を変えれば、意外に連絡は取れることが多いので心配入りません。
もちろん、連絡が取れると言っても最初からご主人から「好意的な返答」が得られる訳ではないですが、それでも連絡が取れれば、ご主人との関係は少しずつ変えていくことが出来ますし、関係性を変えていくことが出来れば、別居の解消も遠くありません。
別居後の音信不通を解消するための方法
ここでは、別居後に音信不通を解消していくための方法について、いくつかポイントを取り上げて整理しておきます。
事前に想いを書き出す
音信不通になっているので、つい連絡を取ろうとすることばかりに夢中になってしまいますが、自分が話をする事ができたら何を伝えたいか?ということを事前に書き出しておきましょう。それを書き出すことは、考えや気持ち輪整理するということにつながりますし、実際に連絡が取れたときも、パッと自分の気持ちを伝えられるということにつながります。
謝罪
対面にせよ、手紙にせよ、Lineにせよ、謝罪メッセージを伝えるということが妥当なときがあります。ただ、繰り返し謝罪を伝えている場合は、一旦控えた方が妥当です。謝罪の繰り返しは関係性を悪くル事があります。
気持ちの表明
今の音信不通の状況に対して、自分がどう思っているのか?という気持ちを表明する事があります。相手も音信不通をよしとしていないときも多々あるので、これが功を奏するときもあります。
仲介者
極力控えたい方法の一つですが、場合によっては有効なことがあるのがこの仲介者です。ただし、勝手に仲介にコンタクトをとって、仲介者から相手に連絡をいれてもらうというように進めると夫婦関係を大きく後退させるリスクがあるので慎重に対応する必要があります。典型的な仲介者としては、義理の兄弟や義母、共通の友人などがあげられます。それぞれと自分がどういった人間関係になっているか?という点にも配慮してください。例えば、義母に連絡をとると決めても、日頃からあまり仲が良くないという場合、別の仲介者を検討した方が良いかもしれません。
参考ページ:別居したことを義母に連絡!具体的な方法やメリットなど詳しく解説
体験談『気弱な私でも、別居後の音信不通を解決』
夫婦やりなおし相談室にご相談頂いている方から、ブログ読者さんのために少しでも参考になればということで体験談を送ってもらっています。ご紹介したいと思います。
3ヶ月間、連絡をとらない
夫が不貞をしていたと私が疑い、喧嘩になりました。その後、夫は怒り家を出て行きました。その後、不貞は私の誤解だったということが分かったのですが、夫の怒り方がとても怖く、謝罪をしたのですが「もう許さない」という胸のことを告げられ、その後は直接話すことを避けていました。それから約3ヶ月間、私たちは全く連絡を取っていませんでした。
紙に書き出す方法を実践
音信不通にある私たちの関係を何とかしなければと思い、夫婦やりなおし相談室に相談しました。そこでは「連絡を取ることのハードルを下げる」ために、さまざまな方法を教えてもらいました。その中の1つが自分の伝えたいことを紙に書き出す、というものです。まず紙に書き出すだけならできると思い、自分の言いたいことを実際に書いてみました。書くことによって、伝えたいことを自分の中でイメージできたと思います。
途絶えていた連絡が再開
電話で夫の反応は冷たかったです。しかし、私は紙に書き出した言葉をすべて伝えることができました。その電話の後、心が軽くなりました。その後は、LINEでそこまで構えず、夫にメッセージを伝えることができ、少しずつコミュニケーションが再開されるようになりました。私の中の心の壁がとれたのが大きいと思います。
週に2-3回会話ができる
まだ、夫との別居は続いています。しかし、週に2-3回は話すことができるようになりました。以前の音信不通だった状況より、遙かに前進だと思っています。これからも関係が前進する手応えを感じています。
まとめ
別居や離婚問題を解決していくには、ご主人と連絡をとらないことには進展がありません。「夫と連絡をとらない」というのは、短期的には生じますが、それは例外的なことです。中長期的には、連絡を取ってご主人と話しをしていく事が必要になります。
連絡を取らないことで生じてしまう危険性は様々ですが、その中でも厄介なことの1つば「弁護士に依頼される」という点です。こうなってしまうと、ご主人との関係性を変えていくことはもちろん、調停や裁判などこちらが望んでいないことに進展してしまうこともあるので注意してください。
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よくあるご質問
ここでは『長期間、別居した夫に連絡を取らない危険性』に関連するよくある御質問にお答えしていきます。
Q.別居中の相手に連絡をしても無視されたら?
【Question】
折角、別居している夫に連絡をとったのですが、1週間経過しても全く返答がなく無視されています。このような場合、今後どう対応すれば良いのでしょうか?
【Answer】
このまま音信不通にするのは、よくないので勇気を出して連絡を取った…と言う行動に出たとします。しかし、こちらが連絡を取れば、必ずしも相手がその連絡に返事をくれるとは限りません。場合に酔っては無視されると言うこともあります。このように、連絡を取っても相手から無視されてしまう場合、どう対応すれば良いのでしょうか?続きは下記の音声で。
夫が音信不通にする心理は?
【Question】
旦那とは別居になりました。その後、音信不通でこちらから連絡をしても無視されされます。一体、どういう気持ちなのでしょうか。心理について解説してもらえますか?
【Answer】
別居になった経緯など、さまざまな要因でその人の心理というのは決まってきます。なので、音信不通にしていたら、必ずこう言う心理です、ということはなかなか言えません。
考えられる可能性としては「連絡をとることで、喧嘩になったりするのが嫌だ」とか「夫婦関係に疲れたので、しばらく音信不通で通したい」という気持ちがあるとは思います。あるいは、別居してまだ間もないということであれば、単純に忙しくて連絡出来ていないと言うこともあると思います。
音信不通になる心理は様々ですが、この状態が長く続くのは好ましいことではないので、今後何らかのアクションを状況に応じて摂っていく必要があると思います。
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