パートナーに不満があっても、つい我慢してしまうことはありませんか?これを続けていくと、不満が蓄積しても、いつか感情が爆発してしまうということもありますよね。
そこで、本音で話せない理由と対策などを中心に解説します。
- 我慢をため込んでしまっている
- 言いたいことをいえない
- 本音で話せる夫婦関係になりたい
夫婦で不満を言わないことのリスク
夫婦で不満を言わないことには、いくつかのリスクが生じます。そこで、ここではその内容について解説します。
不満が蓄積される
パートナーに不満を伝えなければ、当然の結果として不満が蓄積されることになります。不満が蓄積されると、相手に対して怒りや嫌悪感が生じるます。こういった状態が長く続いてしまうと、嫌味や無視、暴言などの形になってパートナーを傷つけるリスクが大きくなり、夫婦関係後退につながります。
絆が深まらない
不満を言わないというのは、相手の本音がわからないということです。そのため、相互理解が不足し、絆が深まりません。夫婦であっても、理解しあえるという実感がないのです。
不満を言わないことで、喧嘩などには発展しないかも知れませんが、一方で絆が深まらないので、次第に同居人のような関係になってしまいます。夫婦関係は、ただ問題がなければそれで良いというものではなく、きちんとネガティブな事にも向き合うことが肝心です。
被害者意識が生じる
不満を言わなければ、ストレスが蓄積されていきます。これが続いてしまうと、次第に「自分ばかり我慢している」という被害者意識が生じます。
このような意識は、夫婦関係を後退させる要因になりますし、実際、カウンセリングの現場でも離婚要因として取り上げられることが多いです。被害者意識を強く持ってしまうと、相手に嫌悪感や怒りを持つようになり、結果として別居や離婚などを招くことがあるので注意してください。
不満を打ち明けるのが難しい理由
案外、夫婦間で不満を打ち明けることはハードルが高いことが多いです。ここではその理由を取り上げ解説します。なぜ自分達夫婦が、本音で話ができなくなっているのか?理解するためのヒントについてください。
喧嘩に発展することを恐れる
1つ目の夫婦間で不満を打ち明けるのが難しい理由は、喧嘩に発展してしまうことを恐れる気持ちがあるからです。例えば「あなたのこういうところが不満だ」と伝えると、当然相手は一時的にでも不快な気持ちになりやすいです。
そして、「あなたの方こそ、こういうことをやめてほしい!」など、夫婦喧嘩に発展することもあります。このようなことを避けたいという心理が働くため、不満を打ち明けることが難しくなります。
相手を傷つけてしまうことを心配
仮に自分がパートナーに対して、不満を伝えれば、そのことで相手を傷つけてしまうのではないか?ということを心配してしまうことがあります。例えば「あなたのいびきがうるさくて、毎日寝られない」と伝えれば、相手が傷ついてしまうのではないか?と不安が増加します。
そして、人は無闇に相手のことを傷つけたいとは、基本的には思わないですし、結果として傷つけてしまうと自分も自己嫌悪に陥ります。このような事態を避けたいと思い、不満を打ち明けることが難しくなります。
いい人と思われたい
自分が「いい人」と思われたいので、不満をパートナーに伝えないということがあります。逆に不満をぶつけてしまったら、自分がわがままなで、不寛容な人間だと思われてしまいます。こういった自分へのイメージを損なってしまうことに対して不安を感じて、不満を伝えないようにしてしまいます。
上手に不満を伝えあう方法
ここでは、夫婦間で上手に不満を伝え合う方法について詳しく解説します。できる範囲のことで良いので、実践してみてください。
丁寧に優しく表現する
多くの人は、不満を伝える際、強い表現を使って、怒りをぶちまけなければいけない…と思ってしまいがちです。しかし、必ずしも厳しくて、乱暴な言葉を伝えることはありません。むしろ、そのような発言は、相手を感情的にさせ、夫婦喧嘩に発展してしまいがちです。
不満を伝える目的は、相手に行動を改善してらうことです。そして、そのためには乱暴な言葉を伝え必要はなく、丁寧で優しい表現を使った方が相手がこちらの言い分に耳を傾けてくれやすくなります。
前置きを伝える
何か不満を伝える時には、前置きを入れるようにしてください。例えば「以前から気になっていたことがあるんだけど、この機会に伝えても良いかな?」という要領です。
このように暴動で前置きを伝えると、相手がこちらの話しを冷静に聴くだけの心の準備ができやすいです。逆に、唐突に不満を言えば、相手は条件反射的に反応してしまい、感情がエスカレートして反発につながるので注意してください。
率直に伝える
不満に思っていることは、分かりやすく率直に伝えるようにしてください。あまりにも間接的な表現だと、相手は何を言いたいのか理解できません。
いきなり口頭で率直に不満点を伝えるのは難しい…と感じる場合は、事前に何を言うか整理しておく方が良いです。例えば「服をぬぎっぱなしにらされると、整理するのが大変なんだけど」という具合です。
不満を伝えるときの注意点
ここでは、不満を伝える際に注意すべき点を取り上げ解説します。これらの点を守って対応するようにしてください。
人格攻撃をしない
相手の人格を攻撃しないように注意してください。例えば「あなたのだらしないところは、性格的な問題があると思う」などのような感じです。不満を伝える際には、相手の行動に対して言及すべきで、性格や人格、人間性などは問題点として指摘しないようにしてください。
不満を伝える際に、相手の人格を傷つけるような発言は避けなければいけません。144組の初婚夫婦をデンバー大学H J Markman達の実験では、怒っても相手の人格攻撃をしないことを学ぶブログラムに参加すると、4年間で離婚に至った割合が4.2%でした。一方、参加しなかった夫婦の場合、16.1%が離婚になっていました。
参考:Preventing marital distress through communication and conflict management training
タイミングを考慮する
相手が披露で一杯の時や感情的になっている時に、不満を伝えるのは控えるようにしましょう。それをしてしまえば、あっという間に夫婦喧嘩や離婚問題に発展してしまうことがあります。
パートナーが冷静で、落ち着いているタイミングで、こちらの不満を伝えることが肝心です。大切なのは、自分のメッセージを相手が素直に受け取ってくれて、結果として行動を改善してくれることです。そのためにもっとも適切なタイミング何時だろうか?と考えて不満を伝えるようにしてください。
まとめ
今回は、夫婦間で不満を言わないことの理由や対策、注意点などお伝えしてきました。不満を伝えず、ため込んでしまうことは離婚リスク高める要因です。この記事を参考に、ため込まずにメッセージを伝えることを検討してください。また、具体的なノウハウについては、下記より専用ニュースレターをご確認ください。
よくあるご質問
ここでは『夫婦で不満を言わないことの問題点』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
不満を伝えると、夫が落ち込む
【Question】
夫に対して不満がある時にどう伝えるべきか悩んでいます。私が何か不満を伝えると、とても落ち込んでしまうのです。例えば、家事や育児の分担について意見をいうと、夫は自分を責めて悲しそうにします。それが数日、場合によっては数週間続きます。私は逆に彼を傷つけてしまったのではないかと感じ、言うべきことをいえなくなります。この状況にどう向き合えばいいか、アドバイスをいただけると助かります。
【Answer】
何か不満を伝えても、それで相手が大きく落ち込んでしまう…ということがあれば、なかなか思った事を言えなくなりますよね。まずはこちらの伝え方などが強くなりすぎていないか?ということは、最初に見直してみてください。もう少しソフトに伝えることができないか検討して、改善の余地があれば、そこをまずは直してみるのが良いと思います。
また、ご主人が「注意される」ということに慣れていない場合は、当面は「肯定するメッセージ」を増やすことに重点をおいていきましょう。相手の良い行動を増やすということも大切です。
ご主人への肯定メッセージを増やしていけば、注意点に対しても、いくらかそれを受け入れる心の準備ができる可能性もあります。このあたりのことを進めながら相手の様子をみて調整する事になると思います。
参考ページ:夫が打たれ弱い!よくとる行動や原因、対処法など解説
不服な点を伝えても、人のせいにする夫
【Question】
最近、夫に対してどう接すれば良いのか分からなくなっています。私が夫に何か不服な点を指摘すると、いつも自分のミスを認めず、他の誰かや状況のせいにしてしまいます。例えば、家事のやり忘れや子どもとの約束を守らなかっ
た時でも、「仕事が忙しかったから仕方ない」とか、「子どもがいうことを聞かなかったから」と言い訳をします。
私は、夫に完璧を求めているわけではなく、ただ一緒に問題を解決したいと思っています。でも、夫が自分のミスを認めずに他人や環境のせいにする度に、私も話し合う気力がなくなってきてしまいます。どうすれば、責任を感じても
らいながらも、建設的な話し合いができるようになるのでしょうか?
【Answer】
なかなか自分の責任を認めず、他人のせいにするということだと、問題が解決しなかったり、繰り返されてしまいますよね。この場合、少し時間はかかると思うのですが、対話形式で状況を整理することから始めてみてはどうでしょうか?
きっと相手は、注意されたことで感情的な動揺があり、つい言い訳を伝えてしまうのかも知れません。なので、これまでの経緯を対話形式でか一緒に確認しながら、話しをすると自分のしたことについて、認めてくれやすくなるかも知れません。
例えば「この状況になったのは、何がキッカケなの?」のような感じです。もちろん、そのように伝えても言い訳が始まるかも知れませんが、それを訂正したりすることなく、「あの人が悪いと思ってるんだね」という感じで一旦は話しを理解してみてください。賛成をする必要はありませんが、理解は示してみてください。
本人が一通り言い訳を伝えたら、その後「自分もこの点は悪かった」と認められる用になる可能性が高まります。