単身赴任で夫婦が距離を置くことになると、以前にはなかった「すれ違い」が生まれることがあります。生活リズムの変化やコミュニケーション不足、時には信頼関係にまで影響が及ぶことも。

そこで、単身赴任により、すれ違いになってしまう理由について整理し、気持ちのズレを解消していくための具体的な対処法をお伝えします。

こんな人にお勧め
  1. 単身赴任後、連絡が減る
  2. 会話をしようと思っても、話題がない
  3. 何を話して良いか分からない

単身赴任後、すれ違う理由

なぜ単身赴任後、すれ違ってしまうのでしょうか。その理由やについて整理していきます。理由に心当たりがあれば、解決の糸口にも繋がります。

日常会話が減る

単身赴任になれば、必然的に日常会話が減ることになります。そして、日常会話が減った分、その時間はお互い別のことに費やすことになります。例えば、テレビを見るということだったり、友達との付き合いが増えたりといったように。そうすれば、お互い別のことに意識が向うようになり、会話がかみ合わなくなり、すれ違いが増える事になります。
連絡をしてもつながらない様子

生活の様子が分からなくなる

一度、単身赴任になると、お互い相手の生活スタイルが分からなくなってしまいます。例えば「夫は、この時間もう自宅に戻っているのか?それとも仕事をしているのか?」というように、相手の生活リズムが読めません。そうなってしまうと「連絡を取ってよいのか」ということが判断できなくなったり、連絡を取っても「今は忙しい」とつながらなかったりします。このように、生活スタイルやリズムが分からないので、すれ違いになりやすいです。

疑念が生じる

妻としては、単身赴任が始まると、どうしても浮気しているのではないか?という疑いを持ってしまいます。そして、実際はどうか分からなくても、何か疑わしいことがあれば、夫に対して疑念を持ってしまいます。この疑念がすれ違いの原因になることがあります。一度、疑念を持ってしまうと、いろいろなことが不審にに思えてしまい、夫婦間ですれ違いが生じるようになってしまいます。

すれ違いをなくすための方法

すれ違いをなくしていくための方法についてお伝えします。既に「すれ違い」がある場合、どう対処していけばいいのでしょうか。一気に解消するとは考えず、できることから段階を追って進めるようにしてください。

決まった時間に連絡を取り合う

すれ違いをなくしていくためには、単身赴任をしている間、決まった時間に連絡を取り合うということも必要です。連絡をとりあうことが、習慣化されるいことによって、すれ違いを少しずつ解消してきます。ただし、最初から多くの時間をとる必要はありません。5分でも、10分でも良いので、電話をするなどのことで大丈夫です。
連絡を取り合う様子

情報を共有する

情報共有することも忘れないようにしてください。情報の共有は、会話の話題作りに欠かせないからです。単身赴任だと、生活スタイルが異なるため、次第に共通の話題がなくなっていきます。そのため、意識してこれを作る必要があります。例えば、子供の事でも良いですし、仕事が同業であればそのことでもかまいません。あるいは、共通の趣味や目標なども妥当です。

不満は早めに伝える

普段、離れて過ごしているからこそ、不満があれば早めに伝えることを心がけましょう。不満を我慢してしまうことは、相手への恨みなどにつながってしまうからです。そして、そういう不満が蓄積すると「頼りにならない」という意識が芽生え、すれ違いにつながっていきます。ワンオペの不満や寂しさなど、早めに伝ていくことで気持ちを落ち着かせることができるかもしれませんし、場合によっては解決できることもあります。

体験談『共通の話題がなくなり、気持ちがすれ違う』

ここでは、夫婦やりなおし相談室に御相談いただいた方から、単身赴任の体験談を送っていただきました。ブログ読者さんのお役に立てればという趣旨なので、ご紹介させていただきます。

単身赴任で2年経過

夫が単身赴任になって2年が経ちました。最初のうちは毎日のように連絡を取り合っていましたが、段々とお互い忙しくなり、気がつけば会話の内容も表面的なものに。例えば、「今日は忙しかった?」とか「元気にしてる?」といった当たり障りのない会話が増え、どこか心がすれ違っているように感じ始めました。

気持ちのすれ違いをなくしていけるのか不安

これまでこのとを振り返りふと「このまま、単身赴任が終わって、気持ちのすれ違いをなくしていけるのだろうか?そして、夫婦として一緒にやっていけるのだろうか?」という不安が胸をよぎりました。このままでは、もうお互いが他人のようになってしまうのではないかと感じ、心配が募っていきました。

共通の目標を持ちたい

悩んだ末に、私は思い切って夫婦やりなおし相談室で相談することに。話を聞いてもらい、そこで提案されたのは「共通の目標を持つこと」でした。共通の話題や目標を持つと自然と会話も増えやすいと言われ、何かないかな?その後考えていました。

会話が増える

その夜、私は思い切って夫に「単身赴任が終わったら、一緒にビジネスを始めてみない?」と提案しました。仕事で忙しい夫がどう思うか少し心配でしたが、意外にも彼は興味を持ってくれて、そこから二人で少しずつプランを立てていくようになりました。それからは、夫との連絡には新しいビジネスのアイデアや進捗報告が欠かせません。毎日の会話も増え、お互いが単身赴任が終わるのを楽しみにしています。

まとめ

今回は単身赴任による「すれ違い」について取り上げました。すれ違いは、離婚危機を招く要因の1つです。放置せず、早めの対策をとるようにしてください。その他、具体的なノウハウは専用ニュースレターで公開しています。下記のフォームより無料登録してください。

よくあるご質問

ここでは『単身赴任になって、夫婦がすれ違うように』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

連絡をとる機会が激減

【Question】
夫が単身赴任となり、最初の頃はお互いにこまめに連絡を取り合っていたのですが、最近、夫からの連絡が激減しています。私が連絡しても、つながらないことも、折り返してくること減ってしまいました。夫婦関係を大切にしたいと考えているものの、どうやって、このすれ違いをなくしていけば良いのか分からず、不安な気持ちでいっぱいです。

【Answer】
連絡が減ってきたということだと、不安も大きいですよね。このまま何もしないと、さらに連絡が途絶えていく…ということも考えられます。なので、なるべく早い時点で、率直にこのことについて取り上げ「決まった時間に連絡を取りあいたい」などの提案をしてみてはどうでしょうか?もちろん、提案した時点で、何か言われる可能性はありますが、まずは相手の反応を見てみないといけないという面もあります。なので、一度、まずは提案を伝えてみましょう。

単身赴任終了後、やっていけるのか心配

【Question】
夫が単身赴任を始めてから半年。最近では話をしても会話がかみ合わないと感じることが増えてきました。共通の話題も減ってきて、電話でつながったとしても、5分も会話がもちません。以前のようにお互いを理解し合えていない気がしています。このままでは、単身赴任が終わって帰ってきても、一緒にやっていけるのかと心配です。

【Answer】
会話がかみ合わなくなってしまうと、なかなか時間が持たないということもありますよね。確かに、共通の話題は減ったかも知れませんが、「分からない」ことが増えた分、相手のことにより興味を持って話しを聴くことはできます。例えば、仕事の様子や休日の過ごし方など、どのようなことをしているのか尋ねてみてはどうでしょうか?また、こちらのことを知ってもらうためにも、自身の近況など伝えても良いと思います。