お酒を飲んで暴れる、他人とスグ喧嘩するなど、ご主人の酒癖が心配になることがあります。お酒を飲んで気分が良いならまだしも、自宅に帰ってきたら悪態をつくようだと、本当に困りますよね。そこで、今回は夫の酒癖の悪さにどう対処すべきか?どのような影響があるのか?などお伝えします。

ただし、夫婦仲に最大配慮して、それを壊さないように酒癖を直すよう促していきましょう。

こんな人にお勧め
  1. 夫の酒癖が悪い
  2. アルコールが入ると家族に暴言をはく
  3. どう対処して良いのか分からない

夫の酒癖が及ぼす家庭への影響

夫の酒癖が悪いと、様々な点で家庭に影響を及ぼします。たとえば、子供は不快な思いをしますし、仕事ができなくなり経済的なダメージを与えるなどのこともあります。そこで、こういった影響について取り上げ解説します。

子供が不快な思いをする

夫の酒癖が悪いと、子供は不安を感じてしまい、父親のことを毛嫌いするということが起こります。純粋にお酒を楽しんでいるのではなく、お酒を飲むことで暴言をはいたり、自宅で暴れたりということがあると、子供は安心感を感じることができず、不安や恐怖心抱いてしまいます。結果として「父親=お酒を飲んで暴れる人」というイメージになり、口とを利きたくなくなったり、関わりたくないという気持ちが強くなります。

本人の健康を害する

過度の飲酒は、本人の健康に悪影響を及ぼします。肝臓疾患や心臓病、うつ病などのリスクが増加する事があるので注意が必要です。また、時にはアルコール依存症となってしまい、正常な社会生活を送ることが困難になることも。

仕事が適切にできなくなる

飲酒量が増えてしまうと、睡眠時間が乱れ、適切な時間に仕事ができなくなったり、仕事中も体調が万全でないため、パフォーマンスが落ちてしまいます。結果として、会社での勤務態度が悪いとか、自営業の場合は、売上が落ちるなどの影響が出始めます。これは家庭内での経済的な不安をあおることになります。

妻に対して暴言をはく

酔った勢いで、妻に対して夫が暴言をはくということがあります。そのため、妻は精神的なダメージを与えられ、夫に対しての嫌悪感を抱くようになります。もちろん、家庭内の空気が悪くなるため、同居している家族みんなが嫌な思いをすることになります。
お酒を飲んで暴言をはく旦那

夫の酒癖が悪くなる理由

そもそもなぜ、夫の酒癖が悪くなってしまうのか?考えられる理由は様々ですが、いくつか具体的なものをとりあげ解説します。

夫婦関係の不仲

夫婦関係が良くないために、お酒を飲むということがあります。自宅にいても、妻と喧嘩ばかりなので、帰宅する事に嫌気がさしてしまい、外出先でお酒を飲む機会が増えるなどのことです。自宅に帰る時間帯を遅くするために、夫としては外でお酒を飲むということをしてしまいがちです。

仕事のストレス

仕事のストレスが慢性的に大きい場合、夫がお酒などでそれを解消しようとしてしまいます。しかし、お酒で一時的なストレスの払拭に役立ったとしても、根本的な問題が解消されるわけではないので、次第にお酒を飲む量が増えていきがちです。

例えば…

  • 仕事のストレスが溜まる
  • お酒で解消しようとする
  • 一時的なストレス解消になる
  • しかし、さらに仕事でストレスが溜まる
  • もっとお酒を飲んで対処しようとする

このように悪循環になりがちです。

家庭内で孤立している

家庭内で子供や妻から孤立していて、寂しさが大きいと、夫がお酒に依存することがあります。この場合、寂しさを紛らわせるためにお酒の量が増えてしまいます。妻と子供は仲良くしているけれど、夫はどちらとも、あまり仲良くできないなどの場合、注意が必要です。
孤立する夫

夫の酒癖が悪い時の対処法

ここでは、夫の酒癖が悪い時の対処方法についてお伝えします。癖になるとなかなか辞めることが出来ない面もあるので、早めに対処するようにしていきましょう。

ストレスになっていることを話し合う

飲酒が増えている原因を一緒に確認してみてください。たとえば、夫婦関係の悪さが原因かもしれませんし、仕事のストレスということもあります。どちらにしても、根本の原因を解決しないことには、いつまでもお酒に頼ってしまいます。そのため、夫婦間で、この根本の原因についてとりあげ一緒に解決したい旨を伝えていきましょう。

間接的な注意

単刀直入にご主人に「お酒を飲むな!」と言えれば良いですが、そう言ってスグに「分かった。もう飲まない」と答えてくれることは少ないです。しかも、あまり繰り返し注意すれば、ご主人の反発も大きくなるかも知れません。

「うるさい、お酒ぐらい自由にのませろ!」などと言われると、夫婦仲も一気に悪くなり兼ねません。そこで、このような場合、間接的に注意する、ということを試みます。

例えば、ニュースでお酒で事故が起こった…という話題が出た時は「こういう無責任なことをこの人はして、本当に良くない!」とニュースに向かって文句を言い、ご主人との間で、Lineやメールで話題にすることができるかもしれません。

あるいは、「会社でお酒を飲みに行く…」という日があるのであれば、「周囲の人で、お酒を飲んで、運転をしそうな人がいたら、あなたが止めてあげてほしい」と伝えておけば、間接的に、本人に注意を伝える事も出来ます。

あるいは「私の友人で、お酒癖が悪くて、私もその対応に苦慮している」と相談すれば、ご主人も自分のことを見直す機会になるかも知れません。

離婚すべきが迷ったとき考えるべき事

あまりにも夫の飲酒が酷く、それに伴う弊害が大きいなら「離婚でも良いかも」と思ってしまうかも知れません。そこで、夫のアルコール摂取が多いことで、離婚を考えるのであれば、次のことを検討してください。

本人のやめる意思はあるのか

まずは、本人が酔っていないときに、アルコールをやめる気持ちがあるのかどうか確認してください。ご主人の飲酒によって家族がどのような迷惑を受けているのかを具体的に伝える必要もあります。そして、本人が「やめる気はある」ということであれば、離婚まで考えなくても良いかも知れません。
夫婦で話し合いをしている姿

協力するつもりがあるか

たとえ、夫がアルコールをやめたいと伝えても、妻である自分がその問題解決に協力しようというつもりがないのであれば、離婚を検討することになります。「夫のためにこれ以上、労力や時間を使いたくない」という気持ちにもなるなら、この先、結婚生活を続けるということが現実的ではないからです。

そのため、自分が夫のアルコールの問題を一緒にとりくむ意思があるかどうか、自分に問いかけてください。

まとめ

よくあるご質問

ここでは『夫の酒癖が悪い』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

酒癖が悪く自宅で暴れる

【Question】
夫と子供と一緒に暮らしています。夫の飲酒問題がエスカレートしており、どう対処すべきか悩んでいます。夫は仕事のストレスからか、家に帰ると頻繁にお酒を飲むようになり、特に週末にはかなりの量を飲みます。

お酒を飲むと次第に怒りっぽくなり、些細なことで暴言を吐いたり、物にあたったりします。これまで何度も話し合いを試みましたが、酔いがさめると謝るものの、また同じことの繰り返しです。

【Answer】
お酒を飲んで酔ってしまった後は、通常の会話も成り立たないですし、暴言やものに当たるということがあると、なかなか近づけないものもありますよね。なので、できる事は予防に力を注ぐことだと思います。酔ってしまった後で、どうにかしようと思っても現実的に厳しいものがありますよね。

本人は、酔っていないときは、謝罪したり反省する意思があるので、「よくない」とは思っていると思います。そのため、そのときにお酒を飲むことについてのルールを一緒に決めるようにしてみてください。例えば、1日に摂取するお酒の量を決めるなどのことです。
また、それでもお酒をセーブできないのであれば、アルコール依存に関する専門家も交えて、対応を検討する必要があると思います。

アルコールがはいると、子供に説教をする

【Question】
夫と小学生の子供と一緒に暮らしています。最近、夫の飲酒に伴う態度について、どう対処すべきか悩んでおり、相談させていただきます。

夫は普段はとても優しい父親で、家族のことを大切にしてくれます。しかし、晩酌が習慣化している夫は、飲みすぎると子供に対して厳しくなることが増えてきました。

些細なことでも、無理に理由をつけて長時間説教をし、時には大声で怒鳴ることもあります。子供はまだ理解しきれておらず、萎縮してしまい、泣いてしまうこともあります。

「お酒を飲んでいるときは子供に説教しないでほしい」と何度か頼みましたが、飲みすぎると自制が効かなくなってしまうようで、また同じ状況が繰り返されています。

【Answer】
お酒を飲んでのことなので、本人が記憶があるのかどうか分かりませんが、まずはお酒を飲んでいないときに、本人に子供に対してしていることを覚えているのか?確認してみてください。

そして、お酒を飲めば理不尽なことを子供に対してしているということを自覚してもらい、本人に改める意思があるのか確かめてみましょう。

それが良くないことだと自覚できれば、お酒をセーブするということを本人が約束してくれる可能性はあると思います。

もし、自覚していても、お酒をやめないということであれば、外で飲むようにするよう対処したり、親子関係についてどう思っているのかといったことを話し合うなどのことも必要になるかと思います。

ただ、ここは相手の反応をみて、どうするか決めていくことになると思います。