夫婦関係を修復したいと思っても、相手に対して嫌悪感が強くて行動出来ないと言うことはありませんか?例えば…

  • 夫が何を考えているのか分からないので、近づきたくない
  • 話しかけるのが億劫だ
  • 別居しているけれど、メールやLineなどでメッセージを伝える気持ちになれない

などのことです。そこで、今回はこういった相手への嫌悪感を払拭する方法についてお伝えします。

嫌悪感が夫婦に与える影響

妻が夫に対して嫌悪感を持つことで、いくつかの問題や影響が生じます。ここでは、その代表的なものを取り上げ解説します。
問題についての図解

身体的接触を避ける

夫に対して嫌悪感を持つことで、触れられたくないなど身体的接触を避けることが増えてしまいます。例えば、手をつなぐという行為が、夫婦生活(性行為)に繋がるかも知れないと想像してしまい、それを避けてしまうなどのことです。これは『性的嫌悪障害』ともいえるもので、性的なものを連想し、震えや動悸、めまいなどがしてしまいます。

参考ページ:How Sexual Aversion Disorder Affects Relationships & Ways to Deal

関係性が後退する

相手に対して嫌悪感を持っていれば、当然、夫もそれを察する可能性が高くなります。そして、夫としても「こんなに嫌われているのであれば、夫婦としてやっていけない」などのように考え、夫婦関係の後退に繋がりやすいです。会話がなくなったり、共有時間が減ってしまうなどの問題を引き起こします。

帰宅拒否症につながる

仮に、妻も仕事などをしている場合、それを理由にあまり自宅に帰らなくなるということがあります。「残業だから遅くなる」「休日出勤しなければいけない」などの理由をつけ、在宅時間をできる限り短くしようとします。

また、夫が「妻が自分の事を避けている」と気づいた場合も、やはり自宅での居心地が悪いため、帰宅することを嫌がり在宅時間が短くなることがあります。

参考ページ:帰宅拒否症の夫。やってはいけない事など対処法を解説

夫に嫌悪感を感じる原因

夫に対して嫌悪感を感じる原因は多岐にわたります。その感情が生まれる背景には、過去の経験、価値観、性格などさまざまなものが影響しています。ここではその中でも典型的なものを解説します。どれが自分に該当しているのか確認してください。
原因についての図解

理不尽な思い

妻が夫に対して、理不尽だと感じることが一定期間続くと、それが嫌悪感に繋がることがあります。例えば、自分は子育てで忙しく、友達とランチにもいけないのに夫は頻繁に飲みに行っているなどのことが挙げられます。

嫉妬についての図解
こういう理不尽な思いは一時であればともかく、慢性的になってしまうと相手のことを見下してしまったり、関わりたくないなどの気持ちに繋がることがあります。

不快な行動

不快な行動とは、一般的な社会的な期待や慣習に反する行動や態度を指します。例えば、夫が公共の場でマナー違反を平気でする、他者を見下す傲慢な態度をとるなどのことが該当します。これらの行動は、夫婦の円滑なコミュニケーションや共生を難しくするため、多くの人々がこれらの行動に対して嫌悪感を抱くことがあります。

過去の言動

過去の言動は、妻の嫌悪感に繋がることがあります。例えば、夫が過去に人格否定するような発言があれば、妻の心に深い傷やトラウマとして残ることがあります。その結果、「また夫が同じような発言をするのではないか」「傷つけられるのではないか」という不安が障子、無意識のうちに夫に対して嫌悪感を抱くことになります。

過去の言動が影響する

身体的なもの

身体的反応に関して、人々はしばしば、他者の外見、声、匂いなどの感覚的な要素に対して、無意識の生理的な反応を示すことがあります。これは、脳の深い部分、特に扁桃体が感情的な反応を引き起こす役割を果たしているためです。

夫に対して特定の刺激が不快であると感じると、嫌悪感や避けるような行動を取る傾向があります。

不貞や風俗

夫に不貞があったり、風俗を利用したなどの理由で、妻が嫌悪感を抱くことがあります。妻が夫に対して信頼を損なうだけでなく「気持ち悪い」と生理的な不快感を持つことに繋がることが多いです。仮に、夫が不貞や風俗をやめたとしても、妻としては、性病検査などを求めることもあります。

参考ページ:旦那の過去の浮気が許せない!この気持ちから解放されるには?

夫への嫌悪感を克服する方法

ここでは、妻が夫に対して嫌悪感を持った場合の対処方法について解説します。下記の内容を参考に、克服するのに役立ててください。

行動の特定

自分がなぜ、夫に対して嫌悪感を感じるのか分からない時には、その原因を特定することから始めてください。嫌悪感はしばしば特定のトリガー(引き金)によって引き起こされることが多いです。そして、トリガーを特定することで、対処方法を考えることができます。

例えば、自分の感じている嫌悪感が夫の特定の行動によるものだ…と分かれば、その点を正直に夫に伝え改善するように促すことができるかもしれません。

しばらく距離をとる

嫌悪感が強い場合は、しばらく距離とることも重要です。例えば、一時的に夫との関わりを最小限にするなどのことです。また、あまり短期間に解決しようとすると、余計、精神的にしんどくなりがちのため、時間かかることも覚悟しておきます。

ただ、距離をおくといっても、夫に「もう妻は離婚を考えているのではないか」などのように誤解されることは避けなければいけません。そのため、夫には距離をとる旨を伝えるようにしてください。「嫌悪感を感じるので」という理由では、相手を傷つける可能性がある場合、「自分が精神的にしんどいので」などのように伝えるのも良い方法の1つです。

イメージの力を活用する

イメージを活用することで、嫌悪感を克服できることもあります。

実際、シカゴ大学アパルナ・ラブルー博士は、イメージを活用すれば、嫌悪感に感じる事柄を克服出来るのではないか?ということを考えました。そして、実際にイメージの中で心理的距離を縮めれば、気持ちにも変化が起こるということを実証したのです。そこで博士の実験について、簡単に紹介しておきます。

博士は、まず嫌に思うことの対処として、食べ物として「バッタの缶詰」を用意しました。これであれば、ほとんどの人が嫌悪感を感じるだろうと想定したのです。そして、Aグループには、目を閉じてもらい、このバッタの缶詰が自分に近づいてくるということを繰り返しイメージしてもらいました。

次に、Bグループには、このバッタの缶詰が次第に、自分から遠のいていくというイメージをしてもらいます。そして、イメージを繰り返した後で、それぞれのグループに、バッタの缶詰に対しての好意度と、缶詰の購入にいくらまでなら払っても良いか?ということを評価してもらったのです。

すると、好意度については、Aグループでは、Bグループの約2倍好意的に評価しました。そして、払っても良い値段については、約4.5倍Aグループの方が高く値段を伝えたのです。このように、頭の中で、対象になるものが、自分に近づいてくるというイメージを繰り返していると、実際の現実の世界でも、その対象に対してより好意をもち、心理的距離を縮める事が出来る、ということが判明したのです。

体験談『夫の癖に対して嫌悪感』

ここでは、夫婦やりなおし相談室にご相談頂いた方が、ブログ読者さんのお役に立てればということで体験談を送ってくれました。紹介させて頂きます。

あくびの仕方が嫌

夫は独特の大きなあくびをします。この癖が嫌で仕方がありませんでした。特に週末は、夫が家に居るので頻繁にそのあくびを聞いてしまいます。その度に私は大きなストレスを感じ、次第に嫌悪感で一杯になりました。
あくびをする姿
何度か優しく夫に改善して欲しいことを伝えましたが、変化はありませんでした。だんだん、些細なことで喧嘩が増え、日に日に悪循環になっていったように思います。

様々な方法を試すことに

私はもうこの状態に耐えられないと感じ、インターネットで見つけた夫婦やりなおし相談室に相談することにしました。私の感じている嫌悪感を克服するには時間も必要だけれど、様々な方法を試すことが大事と言われました。生理的な問題も大きいので、何が功を奏するか誰にも特定できないからです。

夫も真剣に考えてくれる

実際、様々なことをやってみました。夫への認識を変えるために、良い点を記録するというシンプルな方法から、話し合い、イメージを変える方法など、1つひとつできることを増やしました。私が取り組んでいる姿みてか、夫もこの問題に真剣に向き合ってくれるようになったと思います。これは以外に副産物です!

あくびが気にならなくなる

夫は、あくびをする時は極力音を抑えるよう努力してくれました。夫のそうした変化を目の当たりにして、私の心の中にも変化が生まれ、あくびの音が以前ほど気にならなくなったのです。今は喧嘩も減ってきたので、この問題を通して、夫婦仲も変わったと思います。

まとめ

今回は夫への嫌悪感が強くて修復のための行動がとれないということについて解説してきました。その他、夫婦関係修復のためのノウハウは専門ニュースレターで公開しています。今のうちに下記のフォームより無料登録してください。

よくあるご質問

ここでは『夫に嫌悪感を感じて夫婦関係を修復できない!』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

旦那は優しいけど嫌い

【Question】
私の旦那は本当に優しい人です。家事や子育てでも協力的で、私のことを思いやってくれることは日常的に感じています。しかし、どうしても旦那に対する愛情が湧かないと感じてしまいます。ある意味で、旦那のことが「嫌い」とさえ感じることがあります。

これは非常に罪悪感を感じる思いです。旦那が私に対して悪いことをしたわけでもなく、性格に大きな不満があるわけでもありません。しかし、なぜか心の中での違和感や距離を感じてしまいます。この感情の原因や、どう対処すればよいのかを知りたいです。

【Answer】
こんにちは。まず、あなたのお気持ちをお聞きし、非常に難しい状況にあることを理解しています。感じる罪悪感や混乱は、葛藤があるからこそですよね。

ご主人に対する愛情が湧かない原因は一概には言えませんが、長い関係の中での日常的な習慣、あるいは生活のストレスなどが、感情の鈍化や違和感を生むことが考えられます。また、過去の経験や、無意識の中での期待感などが影響していることもあります。

あなたがご主人に対して感じている違和感や「嫌い」という感情は、無意識のうちに持っている期待や思い込み、過去の経験などが現在の感情を作っているのかも知れません。

何から取り組めば良いというのはなかなか断言できませんが、まずは自分の気持ちを深掘りすめためにも、日常の出来事や感じた感情を日記に記録るのはどうでしょうか。特にご主人との関わりについて記録していくのが良いと思います。

ストレス源になる

【Question】
最近、私の日常の大きなストレス源となっているのが、実は旦那の存在です。これは非常に罪悪感を感じることなのですが、旦那と一緒にいる時間が私にとってのストレスとなってしまっています。

旦那は明らかに私に対して何か悪いことをしているわけではありません。しかし、旦那の日常的な言動や態度、考え方などが、私にとってのプレッシャーやストレスの原因となっています。私たちのコミュニケーションはどこかすれ違っており、心の中で常に緊張感を感じています。

長い間この感情を抱え込んできましたが、もはやこのままでは心身ともに健康を害してしまうのではないかと思います。どのようにこの状況を改善すればよいでしょうか。

【Answer】
ご主人との関係がストレスの原因となることは、非常に辛いものです。

ご主人とのコミュニケーションがすれ違っていると感じることは、お互いの期待や認知の違いが原因だと思われます。このような認識の違いや期待のギャップを解消するには、お互いの価値観や考え方を率直に共有することが重要です。一度「考えがあまりあっていないように思う」ということは伝えても良いと思います。

また、自分自身の感情や考えを整理する時間を持つことも大切です。リラックスできる場所を見つけ、少しでも自分自身の気持ちを整理するようにしてみてください。おすすめは、紙に日記のように気持ちを書くことです。それは結果として夫婦関係を見直すキッカケになります。

まずは上記のことを試してみてください。
【Question】
最近、夫の食べ方が非常に不快で、その姿を目の当たりにすると食事が喉を通らなくなり嫌悪感を感じてしまいます。次第に、この感情が抑えられなくなり、夜の夫婦生活を拒否するようになってしまいました。

これが繰り返され、夫からは「もう一緒にいる意味がない」と離婚を切り出されるようになりました。申し訳ないなとは思うのですが、どうにも無理です。どうすれば良いでしょうか?

【Answer】
ご相談ありがとうございます。夫の食べ方によって生じる嫌悪感と、それが離婚問題に発展したこと、大変辛いことだと思います。(続きは音声でどうぞ)

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