夫に頼み事をしても拒否されるのでは?
「夫に頼み事をしたいけれど、絶対にOKしてくれないだろう」。もしそのような不安があるときは、今回の記事が役立つハズです。
誰にでも簡単に実践できる上に、効果も高いです。夫に頼み事を聞いてもらいたいことがあるのなら、早速、活用してみてください。
実は夫に介護のことで週末、手伝ってもらいたいことがあるんです。でも、今、夫婦仲が良くないのでどうにも頼みづらくて…。どうしたら良いですか?
夫に頼み事をして承諾率を上げる方法
なたが何か夫に頼み事をしたい。でも、きっと承諾してくれないと思ったとき、良い方法があります。そこでここでは、典型的な方法を取り上げ解説します。
食事と共に頼む
1つ目の方法は「食べ物を振る舞う」というものです。正確に言えば「食べ物を振る舞っている最中に、夫に頼み事をする」というものです。
「いや、そんなことで変わるはずがない」と思ってしまうかも知れません。しかし、大昔から、人と親睦を深めるためには常に、お酒や美味しい食事を一緒に食べるということを通して行われてきました。
もちろん、これは今でも続いています。例えば、会社で親睦を深めようと思ったら、やはりお酒を飲みにいっったりする事でそれをしますよね?
食事は人と人との関係性を縮めてくれる効果的な方法なのです。ですから、もしあなたも何か「頼みにくいことを夫に聞いてもらいたい」と思ったら、食事をしながら伝えてみて下さい。
また、食事の時間じゃないよ…というときは、お菓子を用意しておき、それを一緒にたべながらでもかまいません。相手が美味しいと感じるものであれば、おやつでも食事でもかまわないのです。
事実、イェール大学Janis, Irving L博士らは、次のような実験を行っています。
出典:Facilitating effects of “eating-while-reading” on responsiveness to persuasive communications.
この実験では、お菓子とコーラを用意して、それを振る舞ったときと、そうしなかったときとを比較し、どれくらい説得効果に違いがあるのかを調べています。
例えば、お菓子を食べながら「25年以内に癌の特効薬ができる」という説得文章を読む場合と、何も口にせず文章を読む場合、どれくらい同意するのか?ということを調べました。すると、何も食べずに文章を読んだ場合、合意した割合は61.9%だったのに対して、お菓子を食べながらの場合は、81.1%にまで上昇したのです。このように、お菓子でさえも、それを一緒にたべながらだと、物事に対して寛容になり、合意してくれやすくなるのです。
社会的規範との比較法を使う
2つ目の方法は、伝え方つまり、表現の仕方を工夫することです。工夫の方法は色々ありますが、その1つは「社会的規範との比較法」というテクニックです。これは、会話の前後関係によって、自然に使えるときと、そうではない時があります。もし、可能そうなときは試してみてください。
どういうものかというと「一般的には、このような形でするようなんだけど」のように、周囲がどういう風にやっているか?などのことを示します。このような基準を示すと、人はその基準に引っ張られやすいというものがあります。1つの選択肢として、この方法を検討してみてください。
参考ページ:夫の考えを変えてもらう!役立つ方法やフレーズ、注意点など解説
体験談『夫に勇気を出して頼み事をした』
ここでは、夫婦やりなおし相談室のご相談者さんがブログ読者さんのためにと体験談を送ってくれたのでご紹介します。自分の言いたいことを伝えるという問題解決にお役立ていただければと思います。
我慢ばかりで、言いたいことを言えない
私達夫婦は共働きです。私は以前から夫に言いたいことがなかなか言え性格でした。「これを伝えたら、嫌な気持ちにさせるのではないか」と思ってしまうので、つい自分が我慢すれば良いと思ってしまいます。しかしその結果、共働きなのに私が家事や育児をほとんど一人で抱えてしまうことが多くなってしまいました。
参考ページ:夫に言いたいことが言えない!我慢を重ねてしまう自分を変える方法
自己主張の練習
心身共に疲れていた私は、このままでは良くないと思い、「夫婦やりなおし相談室」に相談しました。そこでは、夫だけでなく、誰に対してもあまり言いたいことが言えないと自分の悩みを打ち明け、少しずつ自己主張の練習をしていきました。
また、それだけでなく、承諾してもらいやすいタイミングがあるので、それを意識することも大切だと教えてもらいました。私も、折角勇気を出して伝えるので、夫に承諾してもらいやすい時に伝えた方が良いと思ったのです。その1つが食事の時だったので、私はこれを利用しよう思いました。
少しだけ声を大きくする
また、「話しをする時は少し声を大きくした方が説得力が上がる」との助言も受けました。これは、私が自己主張になれていないからというのもあります。何か自分が意見する時には気持ちが弱くなり、声が小さくなってしまうのです。
しかし、少しだけ声が大きい方が説得力が上がることに加え、話し合い中も自分の気持ちを強く保てます。実際、声を大きくしてハッキリしゃべってみる、ということを普段の会話から意識するようにしました。
参考ページ:夫婦の話し合いで、説得力を上げる方法!意見をどう伝える?
承諾してもらう
私は、2ヶ月ほど自分の内面と向き合ったり、声を大きくする事を意識したりしました。また、自分の伝えたいことを紙にまとめたりも。そして、その後、夫と一緒に食事を摂っているときに、勇気を出して自分の考えていたことを伝えたのです。
最初は勇気が必要でしたが、それでも今まで取り組んできたことがあったので、思ったより落ち着いて伝えることができたと思います。夫も私の伝えたことに納得してくれ、今は家事の負担もある程度、分担できるようになりました。これからはため込まないで、言いたいことをきちんと伝えようと思っています。
夫への頼み事を拒否された場合
こちらが頼み事をしたとしても、必ずしも受け入れてくれるわけではありません。残念ながら、拒否されてしまうということもあります。このように拒否された場合、どう対応すれば良いでしょうか。ここでは代表的な方法を1つ紹介します。
承諾してくれない理由を尋ねる
夫に頼み事をして断られた場合、正攻法としてできることの1つは、その理由を尋ねることです。もしかしたら、たまたま忙しくてあなたの頼み事を断っただけかも知れませんし、不安な何かがあるのかもしれません。
どちらにしても、その理由を尋ねることで、解決できる可能性があります。忙しいのであればタイミングを変えることができますし、不安な点があるのなら、それを払拭するための説明をすることもできます。
頼み事の内容を縮小化
夫に頼み事をしてもそれが断られる場合、伝えた内容が大きすぎるという可能性があります。この場合、一旦、頼み事の内容を縮小化します。例えば、下記のような対応です。
- 1回目「子供の塾に迎えに行って、その後、3時間ほど子供と遊んできて欲しい」
- 2回目「じゃあ、迎えだけでもお願いできないかな?」
このような感じで、1回目の頼み事よりも内容を減らして再度伝えるということです。このようにスケールダウンさせることによって承諾してくれる確率は高まります。
社会心理学で研究されてきた方法の1つで譲歩的要請法というものがあります。「door-in-the-face technique」ともいわれますが、1回目に大きな依頼をし、2回目にそれよりも譲歩した依頼を行います。そうすることによって相手からの承諾を得やすくする方法です。
参考:Techniques Of Compliance In Psychology
まとめ
今回は、こちらが提案した内容を夫に承諾してもらうよりよい方法についてお伝えしてきました。その他、夫婦関係の修復に役立つノウハウを専用ニュースレターにて公開しています。今なら無料でご登録いただけますので、早速下記のフオームから請求してみてください。
よくあるご質問
ここでは『夫に頼みごとを承諾してもらう方法!どうすればOKしてくれる?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
夫は直ぐに否定する人
【Question】
夫は、いつも否定ばかりしてきます。なので、頼み事があっても、それを伝うようという気持ちになれません。このような場合、どうすれば良いでしょうか。
【Answer】
すぐに否定ばかりしてくるのなら、言いたいことを伝えるのも躊躇してしまいますよね。できる方法の1つは、タイミングを変えて再度伝えるようにしてみてください。タイミングが変わるというだけで、相手の反応が変わるということもあるからです。
その他、できることは複数あるのでここですべてを一気に紹介すると訳が分からなくなるので難しいですが、簡単にできる方法としてまずは上記のことを検討してみてください。
参考ページ:否定ばかりする夫との上手な付き合い方は?対処方法や注意点など解説
家事を頼んでも断られる
【Question】
夫に家事の手伝いをお願いするのですが、いつも断られて困っています。食器洗いや洗濯物を干すくらいの協力はしてほしいのですが、「自分の仕事が忙しいから」と言われてしまいます。子育てと家事を一人で抱えるのは大変で、時には疲れ果ててしまう日々です。この状況を改善するにはどうしたらよいでしょうか。夫の家事への協力を得る方法を教えてください。
【Answer】
ご主人の家事への協力が得られないことで、子育てと家事を一人で抱える大変さがあると思います。これはなかなか並大抵のことではないですよね。
一方で、ご主人ももしかしたら仕事で忙しいという事もあるのかも知れません。どちらにしても、物事を一気に変えるというのは無理があると思います。
そこでまずは、ご主人の休日の協力からお願いしてみてはどうでしょうか?ご主人にとって無理のない形で家事の手伝いをスタートするのが妥当ではないかと思います。
ご主人にもっと手伝って欲しいという思いはもっともですが、無理のないペースで改善していくことが大切です。
不機嫌なので頼みづらい
【Question】
夫はいつも不機嫌です。なので、家事や育児など、ちょっとした事を頼むということも、言い出しにくいです。このような機嫌が悪い人に対しては、どのように言いたいことを伝えれば良いでしょうか。
【Answer】
不機嫌な人に物事を頼むというのは、なかなか困難なものがありますよね。できることはいくつかあり、その方法の1つは本人に不機嫌な理由を率直に尋ねたり、その事を解決したいと伝えることです。また、これは準備なしで進めるのは無理があるので、入念に計画を練って進める必要があります。また、別のアプローチとしては下記の記事などを参考にしてください。