会話をする距離
夫婦間で会話をする際、多くの人は「どう上手く話しをすれば良いか?」ということに注目しがちです。どういう順番で話しをすれば理解しやすいか?どんな話題が盛り上がるか?などです。
確かに、メッセージ内容は重要です。
しかし、話しをする際の『環境』にも注意を払いたいところです。というのも、環境にほんの少し変化を与えるだけでも相手のこちらへの印象というのは大きく変わってくるからです。
そこで、今回は「好感度を上げる、相手と話す距離」について解説します。

あまり意識することはありませんでしたが、夫婦関係が悪くなってから「確かに近すぎ?遠すぎ?」というのも気になりますす。どの程度の距離を保てば良いですか?
パーソナルスペース
相手と話しをする距離というものを意識したことがありますか?距離が近すぎると不快に感じてしまいますし、遠すぎると何だかよそよそしい感じがしてしまいますよね。
こう言った対人距離のことをパーソナルスペースと呼んでいます。一般的に男性の方が女性より、この空間は広いとはされていますが、実際には個人差もあるため性別だけで一概に言えない部分もあります。
また、相手との関係性によってもこのパーソナルスペースは変わってきます。夫婦関係が良い場合はパーソナルスペースが狭く、悪い場合は遠くなっていきがちです。
近すぎても、遠すぎても
相手とのパーソナルスペースを無理に近づけると、相手に不快感を与えてしまいますが、逆に遠すぎると何だか心の距離も遠くなったような印象を与えてしまいますよね?
なので、近すぎても、遠すぎても…という点があり、このバランスを保つのが難しいものです。お互いが快適に、少なくとも相手が気分良く会話をしてくれるにはどの程度距離をとればいいのでしょうか?
会話をする際のベストの距離は?
一応のベストの距離というのは、1メールとちょっと。それ以上近寄りすぎると、相手に不快感を与えてしまいますし、逆にあまり距離をとってしまうと会話をしている最中なので不自然というもがあります。
ですので、おおよ1メール数十センチというのを目安にしてみてください。
実験による証明
相手との適度な距離というのは、ノースウェスタン大学のMiles L. Patterson氏らの研究によって明らかにされています。
博士らは話し手と聞き手の距離をあれこれ変えて、決められたトピックについて話をしてもらいました。すると、120cmほどの距離をとって会話をしているとき、もっとも相手が好感を持ってくれたとのこと。
また、ミズリー大学のモートン・ゴールドマンらの研究でも、同じような調査結果が出ており、話し合いなどの場合でも、120-150cm同じくらいの距離が説得効果が最も高く、90㎝以下だと説得力が下がるという研究結果もあります。
こう言った研究結果からも、会話をする際には相手と1mちょっとの距離を保つをこと目安にしてみてください。
まとめ
今回は、会話をする際に適度な距離はどの程度なのか?ということについて解説してきました。夫婦間で快適な距離をとって会話をすることで、相手からの好感度や、話し合いの説得度を上げることが出来ます。その他、夫婦関係を改善するための方法についてニュースレターで解説しています。下記のフォームより無料購読してください。
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