夫の思い込みが酷い

夫の思い込みが激しくて、話しが前に進まないということはありませんか ?

例えば「夫が一度、私が浮気してると思い込んだら、事実無根なのにずっとそうとしか思ってくれない」などのようなことです。1つの考えにとらわれることで、他の考えが出来なくなっていくことを固着と言います。この固着が起こると、話しがなかなか前に進まないですよね?

このような場合、どう対応すれば良いのでしょうか?

ご相談者様ご相談者様

確かに夫が一度思い込んだら、いくら説明しても納得してくれず、ずっとこうだ…としか思ってくれなくて困るんですよね。夫の思い込みの激しさにどう対処すれば良いでしょうか?

認知の歪み

実は『思い込み』にはいくつかのパターンがあり、専門的には『認知の歪み』と呼ばれています。認知の歪みのパターンは、精神科医アーロンベックや弟子のデビット・バーンズ氏らが体系化しましたが、いくつか例を挙げておきます。

相手の頭の中でどんなことが起こっているのか?少し覗いてみてください。

1.結論の飛躍

勝手にこちらの真意を誤解すること。例えば、あなたが「車で会社まで送っていこうか」と善意で伝えたら、そんなことこちらは全く思っていないのに、勝手に「あなたには、俺が浮気をしていると思っていて、それを監視するためにそのようなことを言うのだろう」のように極端な解釈をすること。
結論の飛躍のマンガ解説

2.いきすぎた一般化

過去に何度かあったから…ということで「いつもこうだ」のように解釈してしまうことです。例えば、あなたがご主人の約束を忘れてしまって失敗したということが過去に数回あったとします。しかし、ご主人が「いつもあなたは私との約束を守らない」のように過度な解釈をしてしまうことです。本当はいつもではないのに。
いきすぎた一般化のマンガ解説

3.心のフィルター

良いことも悪いこともあるのに、悪いことしか受け取らない状態です。例えば、あなたがご主人に対して「子育ての方法」について相談したとします。すると、夫はあなたの子育ての不出来な部分ばかりに注目して、良い点に注目しません。そして「どうしてこんなに酷いのだ」というように、マイナス点ばかり取り上げます。
心のフィルターのマンガ解説
以上、他にもいろいろな認知の歪みのパターンはあります。まずはこういった様々な誤解、思い込みの仕方があるのだなと認識した上で、対応を検討していきましょう。

まずは予防が大事

相手が一度思い込んでしまったら、そこからなかなか抜け出せない。そういうことがあると、話しが前に進まないですし、相手からずっと悪く思われている等の弊害も続いてしまいます。このような場合、出来ることの1つは予防です。相手が思い込みが激しい性格だ…ということは、夫婦なら、ある程度事前に把握していると思います。

なので、そういう傾向が強いなら、話しをする段階で、相手に思い込みをさせないようまずは予防を心がけることが大切です。
予防についての図解
具体的には、自分が相手に意見するときには、必ず真意をセットで伝えるようにする、という方法で対処します。

これはどのようにするのかというと「私は、転職した方が良いと思う。でも、それはあなたが今の仕事に向いていないという理由でそう伝えているのではなく、あなたの能力ならもっと今より条件の良いところで働けると思っているから伝えているのだ」という具合です。

パターン化すると、「Aという意見を伝えたのは、Bという意図からではなく、Cという意図から伝えているのだ」という要領です。

このようにある程度、誤解を生じさせてしまいそうな時は、きちんと真意をセットで伝えるようにしてきましょう。

しかし、そのように注意していても、誤解をされてしまうということを100%防ぐことは出来ません。既に誤解されて、相手が絶対にそうに違いないと思い込んでいる場合、どうすれば良いのでしょうか?

それでも「思い込み」が起こったら?

予防を万全を尽くしたとしても、100%夫の思い込みを防ぐことは出来ません。

そこで、相手が一度、思い込んでしまった場合、出来ることとしてはその話題は一旦、終わりにするという方法です。別の話題に切り替えた後で、またその本題に戻す、というように進めていきます。

実証

話を一旦終わりにした方が良いという根拠の1つは次の実験によるものです。

テキサスA&M大学Steven M. Smith博士は、大学生を対象に2つの単語を見て、その単語から連想される共通の単語を見つけるという実験を行いました。例えば、FoodとHotという単語を見ます。そして、例えばDog FoodとHot Dogのように共通した単語を見つけられるので答えはDogというように進めます。

このような実験を行っていると、次第に固着が起こります。「Dog Hood」と「Hot Dog」という答えが1つ見つかると、もうそこから考えを切り替えることが出来ず、もうそれしか連想できなくなるという状態です。
思い込みの図解
そして、こういう状態からどう脱すれば良いのか?ということですが、やったことは単純で5分間の休憩を取る、というものです。この休憩を取るだけで、その後、同じテストに戻れば、正答率が41%も上昇したというのです。

このようにわずかでも良いので、休息を入れることは、相手の思い込みを脱するためにとても有効です。そこで、会話中、相手が完全に悪く思い込んでしまったと察したら、早めに一旦、その話しをおしまいにしていきましょう。

思い込みに対して不適切な対応は?

悪いパターンとしては「それは思い込みだ、違うのだ」と説明をしつこく続けてしまうことです。思い込みが激しくない相手なら、それも妥当かもしれません。

しかし、そうでないなら、説明をしつこく続ければ続けるほど相手の不信感が増し、状況は悪化していくことが多くなります。
思い込みの図解
なので、思い切って無理な弁解はせず、一旦話題を変えてみてください。その後で再度、話しを再開してみてください。

まとめ

今回は、相手が思い込みをしていて、話しが前に進まなかった場合の予防と対処法についてお伝えしました。今回紹介した方法だけで、万事OKとはならないと思いますが、いくらかでも参考になれば幸いです。その他、様々なテクニックについて、下記のニュースレターで紹介しています。ブログでは書ききれなかった内容をお伝えしていますので参考にしてください。

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