自営業の離婚率とは?
仕事として自営業を営んでいる既婚者が、どれだけ離婚に至るかを示す指標のことを「自営業の離婚率」と呼んでいます。自営業者は、独自の事業を運営しているため、会社員や従業員とは異なる経済的・社会的責任を負っています。そのため、結婚生活でも独特のストレスや負担が生じる可能性があります。
自営業の離婚率が高いと言われる要因
世間の偏見という部分もあるかも知れませんが、自営業の離婚率は高いのではないか?ということをよくききます。一般的に離婚率が高いのではないか?と思われてしまう要因として次のようなことが考えられます。
収入が不安定
自営業の離婚率が高いのではないか?と言われる理由の一つは「収入が不安定」という点です。確かに、公務員や会社員と比較して、収入が不安定になりがちで場合によっては「来月が今月と同じ額だけ収入があるのか」というのは何ともいえない部分もあります。
仕事中毒
2つ目の理由としては仕事中毒というものがあります。自営業者の中には仕事に過剰に熱が入り、四六時中、仕事に没頭してしまうと言う人が一定数います。そのため、夫婦関係をうまく築くことができず、離婚に至る可能性があります。もちろん、公務員や会社員でも仕事ちゅぅどくてきになってしまう人はいますが、自営業の場合「仕事が好きだからこそ始めた」という人が多いため、結果として割合が高いのではないか?と考えられます。
顔をあわせる時間が長い
夫婦で自営業をしている場合、ほぼ一日中相手と顔をあわせて過ごすことになります。それで関係が深まるという場合は問題なのですが、かえって夫婦仲を悪くしてしまうということがあります。このように、仕事スタイルあるいは生活スタイルとして、喧嘩に発展する可能性が高いと考えられます。
仕事で意見が衝突
夫婦で自営業を営んでいる場合、時には仕事のことで意見が衝突してしまうことがあります。このように意見が衝突し、さらにエスカレートしてしまうと離婚危機を招くということもあります。
例えば、良く意見が衝突することの1つは営業時間です。夫は「さらに仕事を頑張りたい」と思って、営業時間を拡大するということを主張。一方妻は、「これ以上、営業時間が長くなると子供のこともまともに対応できない」と主張し、折り合いが会わないなどのことです。
姑と接する機会が多い
夫婦だけで自営業をしているわけではなく、義理両親も一緒に仕事をしているということがあります。そのため、義理両親との折り合いが悪くなってしまうことがあります。例えば、義母と頻繁に喧嘩をする事になってしまうなどのことが挙げられます。
参考ページ:自営業で姑がストレス。どう対処する?
データで見る自営業の離婚率
「なんとなく自営業者の離婚率が高いのではないか?」と思われる理由については上述したとおりです。しかし、実際のところ、自営業者の離婚率は高いのでしょうか?
そこで、夫婦やりなおし相談室で調査した職業区分ごとの離婚率を紹介します。自営業と公務員、会社員で比較しています。
※値はパーセント(%)
※データは438名を対象
※夫婦やりなおし相談室のご相談者様を職業別で分類した場合の離婚率
結果は、自営業だからと言って離婚率は高くないというものになりました。ただ、夫婦関係が悪化した率になると若干高いといえますので、将来離婚になるという潜在的な可能性はやや高いといえます。
一般的には「自営業だから離婚率も高いのではないか」という心配もありましたが、これらのことはそれほど気にしなくて良いということになります。もちろん、自営業や公務員、会社員にもさまざまな業種はありますので、業種まで絞り込めば離婚率が高い業種、そうでない業種というのも出てくるとは思います。
ただ、夫婦カウンセリングの経験上いえることは、離婚に直結する要因というのは、職種よりももっと別のものがたくさんあります。「この職種だから、こういうことに注意しよう」ということを考えるよりも、もっと重要な要因が沢山あります。職業的なことは、離婚回避を考えたとき考慮すべき優先順位として低いということです。
まとめ
今回は、自営業・公務員・会社員で離婚率を比較してみました。想定したほど自営業の離婚率は高くなく、会社員と同程度ということになります。むしろ、離婚回避や修復にはもっと別の要因が絡んできます。そういった離婚回避に直結するノウハウは「夫婦関係修復ニュースレター」で公開しています。今なら無料登録できますので、今のうちに下記のフォームからご登録ください。
よくあるご質問
ここでは『自営業の離婚率は?公務員や会社員との離婚率を比較』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
会社で離婚が多い
【Question】
夫が勤めている会社は、非常に離婚が多いです。このような場合、私達夫婦にも影響するでしょうか。
【Answer】
大なり小なりします。やはり周囲の人が離婚率していることが多いということだと、それに刺激を受けて自分も…と言うことに発展することがあるからです。もちろん、一番大事なのりはどのような環境にあっても、2人の絆がしっかりしているということではありますが。それでも離婚に対してのハードルが低くなると言うことは少し注意してみてください。
業種別での離婚率
【Question】
同じ会社員や自営業といっても、業種によって離婚率は異なりますか?例えば、この業種についている場合は離婚しやすいなどのことはあるのでしょうか。
【Answer】
細かい話にはなりますがあります。ただ、ここでどの業種が離婚率が高い・低いということはお伝えできません。また、業種による際はあるものの、それが離婚回避や夫婦関係修復全体において、そこまで大きな要因にはなりません。もっと他に考慮すべき事は沢山あるので、そこまで業種にこだわる必要はないと思います。
自営を始めたいつの段階で離婚危機はくる?
【Question】
結婚してから2人で自営業を始めることにしました。どの時期に離婚しやすいといった傾向はあるものでしょうか。
【Answer】
一概には言えないかとは思いますが、やはり初期の頃は収入も少ない傾向がある上、生活リズムが異なったり、ストレスが増えたりとなりますので離婚危機を招きやすいかなとは思います。ただ、もちろん、自営業を始めても、全てが同じように仕事が軌道にのる/のらないということがパターンとして決まっているわけではないので、離婚危機もいつの時点でというのはいいにくいです。ただ、金銭的なストレスは離婚問題にも直結するので、苦しいときも笑って過ごせるマインドも必要かとは思います。もちろん、それは簡単なことではないですが。
参考ページ:自営業をしている夫婦のストレス
家庭内別居して、仕事場でも雰囲気が悪い
【Question】
自営業を営んでいます。現在、仕事のことで意見が対立し、家庭でも職場でも非常にギスギスした状態が続いています。仕事の方向性や経営のやり方について衝突が増え、お互いに譲れない部分が出てきてしまいました。家庭ではほとんど会話がなく、現実的には家庭内別居のような状態になっています。従業員にも気を遣わせてしまっているのではないかと不安です。どうすれば良いでしょうか?
【Answer】
何をすべきかというのはケースバイケースですが、まずは可能であれば、2人で話し合う時間が欲しいということを提案してみてください。率直にまずは提案することから検討していきましょう。もちろん、そう伝えても、一筋縄で物事か進まないということもあります。その場合は、相手の反応次第で再度、検討する事になります。