夫婦問題が生じて話し合いをする必要があるとき、スムーズに行なえていますか?
話し合いにおけるトラブルの1つは「夫が話し合いを拒絶して、出来ない」という事態です。
話し合いが出来なければ、問題が解決出来ないままになり、苦しい状態が続いてしまいますよね。
そこで、相手が話し合いを拒絶してきた場合、どう対応をすれば良いのか?その点について詳しくお伝えしたいと思います。

私も夫と別居して3カ月が経過しています。その間、ずっと夫とは会っていません。こちらが会って話しをしたいと伝えても拒絶されるんです。もしかしたら、突然、離婚届が送られてきたりするのでしょうか?私は夫と関係修復したいと思っているのですが。
話し合いを拒む典型的態度
夫が話し合いを拒むと一言で言っても、様々な態度があります。そこで、まずは具体的にどんな態度がみられるのか?その状態を整理しておきます。
1.頑なに断る
これは拒絶する場合のもっとも典型的な態度です。「話し合いをしよう」と伝えても、「いや、けっこうです」とか「するだけ時間の無駄です」とか「メール/Lineで用件は伝えて下さい」などのような断りを入れてきて、一切、話し合いの意思がみられません。
2.黙り込む
黙り込むという、受け身的な話し合いの拒絶方法もあります。夫が話し合いの場には来てくれるものの、何か意見したり、問題を解決しようとしてくれたりするわけではなく、黙り込んでしまい一切何も言葉にしてくれません。
こうなってしまうと、話し合いの機会が持てても、実際の意味をなしえません。
3.切れる
話し合いの場に来てくれるものの、実際には本題とは関係ないことで切れてきたり、言葉のあげ足をとって暴言を言いまくる。このような状態も話し合いを拒絶していると言えます。
以上、話し合いを拒否する典型的な態度を紹介してきました。次にその態度をとる理由について考えていきます。
夫が話し合いを拒絶する理由
そもそも、夫が頑なに話し合いを拒絶してくる理由は何でしょうか?その点を理解しておくことで、今後の対応に活きてきますので、まずは下記より『話し合いを拒絶する理由』について解説します。
1.恐怖や不安
夫がこれまでの経緯から、話合いをすることに不安や恐怖を感じているというのが1つの理由として考えられます。例えば、これまで話し合いをしてきたけれど、いつも非難合戦になってしまっていたというようなことがあれば、次第に夫も「話合いをすること自体に強い不安を感じる」ということが起こります。
2.無駄だと思っている
話し合いをすると言うこと自体を夫が無駄だと考えている可能性があります。これは例えば「話し合いをしても、いつも平行線なんだから、もう無駄だ」のように考えていることが原因です。無駄なことはしたくない、時間を使いたくないという夫の心理があります。
3.自己完結している
夫が勝手に「もう俺は離婚すると決めた。だから、離婚条件のことであれば、話しをしてもいいが、それ以外で話しをするつもりはない」のような感じで、一方的に結論を決めていることがあります。このような時は、やはり話し合いに対して拒絶してくることになります。
その他、様々な理由がありますが、上記3つを抑えておいてください。では、次に夫が話し合いを拒絶する場合、してはいけない対応について解説します。
拒否反応を示す夫にしてはいけないこと
ご主人が話し合いに対して「絶対に話し合わない」などのような頑なな態度をとっている場合、「してはいけないこと」というものがあります。
そはれ「話し合いがいイヤなんて困る!」「話し合いを拒絶するのはダメだ」のようにご主人の事を責めるということです。これをしてしまうと、ますますご主人も頑なな態度をとって、話し合いに参加してくれなくなります。
事実、奈良教育大学の実験でこのようなことを行っています。宿題を忘れた生徒に対して、先生が叱責するという場面を想像してもらい、生徒からの反発がどの程度起こるか/あるいは抑えられるのか?ということを調べています。
すると「頭ごなしに叱責する」と反発されやすくなり、事前に「相手の事情を聞いて、叱責すると反発の度合いは低くなる」ということが証明されています。
ご主人に対しても同じように、頭ごなしに「話し合いに応じないなんて酷い」のように注意したり、責めたりすると逆効果です。
では、話し合いを拒絶してくる夫にどう対応すれば良いのでしょうか?次は、その対応策についてお伝えします。
夫が話し合いを拒絶する場合の対応
そもそも、夫婦問題についての話し合いは、誰でも大なり小なり抵抗があるものです。例えば「離婚についての話し合いをしたくてたまらない。楽しみだ」などと言う人はいないですよね?
ほとんどの人は「喧嘩になったら嫌だな」とか「嫌な話しを伝えないといけないな」など、いろいろな不安が先行してしまいます。
ですので、まずは相手の話し合いを拒絶す気持ちを共感的に聴いてみることが大切です。つまり、「話合いをすべき」という説得的に話しを聴くのではなく、「話し合いが出来ない事情・思い」から聴いていくということです。
そしてその気持ちに共感したら、今度は「大変だけど、このまま平行線を続けていくわけにもいかないと思うから、また、あなたの余裕があるときで良いので、話をする機会を設けていこう」という感じで伝えていきます。
「次回の話し合いに向けて、すぐにではないけれどまた機会を持ちたい」という主旨が伝わればかまいません。実際に、話し合いの機会が持たれるかどうかは別なのですが「こちらに話し合いをしたい意思がある」ということをまずは相手に認識してもらう必要があるのです。
話し合いの意思を認識してもらうだけでOK?
「いやいや、話し合いをしたい意思を認識してもらうだけでOKなのか?」という疑問もあるかも知れません。
しかし、第一段階はこれでOKです。こちらが「話し合いの意思はありますよ。いつでもあなたが@OKなら話し合いに応じますよ」ということが伝わっていることが大切です。
というのも、相手の話し合いに対してのモチベーションが低すぎるなら、無理にその機会を設けても、中身が大変なことになります。
例えば、態度が悪い、暴言ばかり、黙りこくってしまい何も出来ない。
このような状態では、建設的な意見も出てこないですよね。ですので、あまりにも相手が話し合うことに拒絶反応を示しているのであれば、こちらとしても無理にその機会は今は設けなくても良い、ということです。
ですが、自分が「話し合いの意思がない」という誤解は相手に与えない方が良いので、「私は話し合いをする意思はある」ということを相手に示しておく必要がある、ということです。
話し合いの機会が持てたあとは?
では、相手が話し合いができる状態を待ち、実際にその後、ご主人と話し合いの機会を持つことが出来たら、早速して欲しい事があります。それは、話し合いの最後で、いつも「話し合ったことの意義」を伝えるようにする、ということです。
このように事あるごとに意義を伝えておかないと、やはり相手の考えがすぐに「やはり、り話し合いなどしても意味がないのではないか?」というものに戻っていきやすいからです。
意義の具体的な伝え方
具体的には「今回はあなたの離婚に対しての考えが分かって、それだけでも時間を取って話をした意味は大きかったと思う」のように、「話し合い自体に価値があった」ということを、ことある毎に伝えていきます。
その他、例えば…
- あなたの意思が確認できただけでも良かった
- あなたの元気な姿を見れただけでも良かった
- 子供の面会についてだけでも、あなたの考えが聞けて良かった
などのように伝えていきます。このように、話し合い後、きちんと意義を伝えておくことで、次回に向けてモチベーションが過剰に下がってしまうことを避けられます。細かい点ですがコレをしなければ、またご主人から「もうこの前話し合いはしただろう?もうしない」と再び拒絶的な態度をとられることがあるからです。
まとめ
ご主人が話し合いに対して拒絶してい場合、不安も大きくなりますよね。実際、音信不通の期間が長引くと、夫が突然弁護士を連れてくるなど、あまり良い結果にはなりません。
なので、2カ月以上の話し合いの拒絶が続いているのであれば、黄色信号が点滅していると思って、できる限り早い段階で今回の記事で紹介した内容を行動に移してみてください。大きく分けて2つのステップがあります。
- ステップ1.億劫な気持ち共感
- ステップ2.意義を伝えてモチベーションを維持
上記のステップです。ブログでは、かなり大まかなステップしか説明できませんでしたが、さらに詳しい対応方法は下記のニュースレターに無料登録してください。こちらで詳しい対応方法をお伝えしています。
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