ご主人と、今後の夫婦仲について話し合いをしなければいけない、ということがあります。しかし、以前、ご主人からの暴言が酷かった・・などのようなことがあると、会って話し合いをするということにどうしても抵抗を感じてしまいますよね。当然だと思います。

このような悩みがある場合は、どうすれば良いのでしょうか?そこで、今回は以前の暴言などが怖くなって話し合いに臨めないという場合の対処方法について解説していきます。

ご相談者様ご相談者様

私も、以前、旦那と話し合いをしたとき、随分酷いことを言われました。なので、どうしてもこれから前向きに話し合いをして、夫婦問題を解決していこうという気持ちになれません。また、暴言や酷い態度をとられたら立ち直れないと思います。どうすれば良いでしょうか?

夫との話し合いが怖い理由

まず最初に、話し合いが怖くなってしまう理由について、いくつか取り上げたいと思います。自分がどれに該当しているのか確認してみてください。

1.過去の暴言

以前、話し合いをして、相手から様々な暴言や批判を受けてしまい、それを今でも引きずっているということがあります。そのようなことがあると、話し合い自体が怖くなり、なかなか「また話し合いをしよう」という気持ちにはなれません。トラウマ的になっている状態です。

暴言を過去に受ける

心理学的解説

社会心理学では攻撃行動とは、危険を逃れようとしてる他人に対して危害や損害を加える意図的行為全般のことを指します。例えば、批判や暴言などの言語的攻撃や怒りや敵意を間接的に表現する間接的攻撃行動などがあります。
参考:Aggressive Behavior – healthline

2.離婚を説得される

自分は修復したいと思っていても、相手が離婚したいと思っている時があります。そして、話し合いをすことで、相手から離婚を説得されるかも知れないという不安があると、話し合いに対して前向きな気持ちになれません。離婚を押し切られてしまうかも知れないと思うと話し合いに対して恐怖心を感じてしまいます。

離婚の説得

3.夫婦仲の悪化

話し合いをすると、いつも決まって夫婦関係が悪化してしまい、しばらくの間、関係がギクシャクしてしまうということがあります。こういうことがあると、やはり話し合いが苦痛に感じてしまい、なかなか前向きな気持ちで臨めません。

夫婦関係が後退
また、しばらく夫婦関係が悪くなるのではないか?と話し合いに対して大きな不安を感じてしまいます。

その他、話し合いが怖くなるのには、様々な理由があると思いますが、ここでは3つの主な理由を取り上げました。次に恐怖心を感じている場合の対策についてお伝えします。

夫が怖いと感じたまま話し合いに臨むデメリット

もし、夫と話し合いが怖いと感じているのに、そのまま話し合いに臨んでしまうといくつかデメリットが生じてしまいます。そこでここでは、その点を整理して解説します。

冷静な判断ができない

恐怖心が先行すると、夫の一言一句に敏感になりがちです。その結果、自分の気持ちをコントロールすることが難しくなり、冷静な判断が出来なくなります。このような場合は、感情のぶつけ合いになってしまう可能性が高くなります。冷静な分析力が低下し、話の本質を見失ってしまうことにもつながりかねません。

自分の意見を主張できない

恐怖心のあまり、自分の意見をうまく主張できなくなるということもありえます。何か意見を伝えようと思っても、夫に否定されるのではないか、怒鳴られるのではないかと不安になり、本音の意見を言えなくなってしまいます。 その結果、話し合いでは自分の考えが十分に反映されず、納得できないまま決着してしまうことになりかねません。

言ったことを後悔

夫が怖いという感情が先行すると、後になって言ったことを後悔することがあります。恐怖心のために、萎縮してしまう、思わず失言をしてしまうなどのこともあったり、過剰に相手に譲歩して意見を伝えてしまうなどのことがあるからです。例えば、離婚に同意したくないのに「離婚でもかまわない」などのことを伝えてしまうことが該当します。

夫と話し合う恐怖心の克服法

夫と話し合うのが怖いと感じる場合、まずは自分の内面に対して、その恐怖心を払拭できるよう働きかけてみてください。具体的には次のような方法があります。

緊張を和らげるリラクセーション

緊張を和らげるリラクセーションは、夫との対話前に取り入れることをおすすめします。具体的には、ゆったりとした深呼吸を心がけることから始めましょう。リラックスできる環境で、ゆっくりと息を吸って息を吐くことを5-10回程度繰り返します。次に、簡単なストレッチや筋肉をほぐす運動を取り入れます。首回りや肩、腕、腰などのストレッチを数分間じっくりと行うことで、身体の緊張が緩和されます。

イメージトレーニング

話し合いが怖いと感じている場合、イメージトレーニングを取り入れることを考えてみてください。

方法としてはまず、リラックスできる環境を整え、ゆったりとした姿勢で深呼吸をします。その上で、実際に話し合いが始まった場面を思い浮かべます。夫と2人きりで向かい合って話す光景をできるだけ詳細に想像してみましょう。

そのイメージの中で、自分は落ち着いて夫の言葉に耳を傾け、自分の気持ちを伝えることができていると思い描きます。夫も真剣に聞いてくれている様子を見て取ることができます。会話が上手くいき、お互いが納得のいく結論に達する場面をできる限りポジティブに思い浮かべることで、実際の話し合いに向けた自信と勇気が持てるようになります。

イメージトレーニングのポイントは、繰り返すことです。回数を重ねることで、話し合いへの不安感が徐々に軽減されていきやすいです。

話し合いが怖い場合の対応

もし、過去の様々な理由から話し合いが怖い!したくない!と思ったら、話し合い自体を断ってもかまいません。例えは「以前、話し合いをして怖い思いをしたので、話し合いは出来ません」とハッキリ伝えるということです。

しかし、このように断れば、相手は「話し合いをしないと離婚の話しができないではないか!」のように、話し合い自体を求めてくる可能性も高くなります。そこで、そのタイミングで「以前のように、暴言を吐かないと約束できるのであれば、話し合いに応じても良い」のように、こちらから話合いをする条件を相手に伝えていきましょう。

こうすることで、話し合いから暴言などをなくしていくことが出来ます。その他、安心して話し合いを進める為に下記のような条件を加えることも検討して良いと思います。

補足解説

このテクニックは、アメリカの説得研究家ジョエル・バウァーらが開発した「Flight Cahllenge」と呼ばれているものです。一旦、わざと「無理、できない」と断ることで、逆に相手が「いや、話し合いをやってくれ」という気持ちを引き出すものです。相手が物を頼む立場になれば、こちらかの条件も伝えやすいので、そのタイミングで「こういう形であれば、話し合いをしても良いよ」ということを伝えていきます。

1.公の場で行う

特に話し合い中、相手の暴言が強いと言う場合は、この方法をとることがりあります。話し合いを密室で行うと、やはり暴言が多くなるからです。プライベートな空間など、何を言ってもかまわないという感覚が大きくなります。なので、場所を変えるようにします。

図解「プライベート空間のマイナス点」
そこで、もし相手の暴言などが怖いけれど、どうしても会って話しをしなければいけないのであれば、公の場で会うということを考えていきましょう。例えば、ファミレスなどで会うことはできるかも知れません。公の場であれば、声を荒げることもなかなかできないですよね。

このように環境を変えることで、夫の暴言などを自制させ、話し合いを比較的穏やかに進めることが出来ます。

2.第三者の介入

2つ目の方法は、第三者を介入させるというものです。第三者がいることで、監視の目が働き、暴言などを伝えにくい上、一方的に離婚の話しを進めようとすることも防ぐことが出来ます。

抑止力の図解
友人でもかまいませんし、身内の方でもかまいません。第三者に同席してもらう事で、暴言を防いで下さい。ただし、極力、第三者を介入させる方法よりは、場所を工夫する方が妥当です。というのも、仮に第三者を介入させても暴言が出た場合は、夫婦関係の亀裂だけではなく、第三者との関係性も壊れてしまうことも多々あるからです。

ですので、可能な限り場所を工夫することで対応を検討してみてください。適切な場所がないと言う場合には、第三者の介入を検討していきましょう。

以上、ここでは話し合うのが怖いという場合にできる対策を取り上げました。

体験談『夫が怖くて話し合いができなかった』

ここでは、夫婦やりなおし相談室にご相談者さんが、ブログ読者さんのために参考になればということで、体験談を送ってもらっていますので紹介したいと思います。いくらかでもヒントになれば幸いです。

離婚を迫られる

私と夫との関係は長らく険悪でした。夫はいつも会話を自分の都合で終わらせたり、思い通りにならない怒鳴ったりすることが多く、心を開いて話すなんてことは考えられなかったです。でも、少しでも対等に話をしたいと思っていました。そう思っていた矢先に、夫から「離婚する」と告げられました。その言葉で、私はすごく動揺しました。

話し合いの方法について相談

離婚を避けたい一心で、どうにかして話し合いを円滑に進められないかな?と思いました。離婚を回避いるには、話し合う以外方法がないと思ったからです。ですが、うまく進める自信がないので夫婦やりなおし相談室にその事を相談しました。

すると意外な答えが返ってきました。「話し合いを断ってもいい」というのです。私は「話し合いはしなければいけないもの」と思っていたのですが。ですが、断ったと後で、話し合いの条件を夫に伝えてくださいと言われ、なるほどと腑に落ちたのです。私から伝えた条件としては、穏やかに話すこと、感情が高ぶったら一時中止することなどです。

勇気を持って断る

私はそのアドバイスに従い、恐る恐る夫に伝えました。きっと夫も自分が怒鳴っていることを自覚していたからだと思いますが、意外にも私の提案を受け入れてくれました。今までにない私の反応だったので、夫も意表を突かれたのかもしれません。

穏やかに話し合いができる

初めて冷静な話し合いができました。比較的、私も夫も本音を言い合うことができたのではないかと思います。

離婚するかしないか…ということについては、平行線ですが、少なくとも私たちの話し合いの進め方や会話は大きく変わったと実感しています。そして一度、冷静に話し合いができたことで、次からも同じようにできる自信につながったと思います。

まだ、離婚問題について解決はしていないものの、話し合いが普通にできるようになったことは、それに向けての大きな一歩になったと思います。

まとめ

以前話し合いをしたときに暴言を言われて怖かったなどのことがあれば「もう話し合いなどしたくない」と思ってしまいますよね。

とりわけ別居していると、普段顔を合せないので、余計、疑心暗鬼な気持ちにもなってしまいます。しかし、これ以上、溝を広げ、離婚になってしまわないように、いずれは話し合いもしておきたいところです。その場合の対策として、今回の内容を検討してみてください。
要約

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よくあるご質問

ここでは『夫と話し合うのが怖い。暴言などを防ぐためにどう対応する?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

話し合い中に圧力

【Question】
夫が話し合い中「早く離婚届に判を押さなければ、弁護士に依頼する」とか「時間がかかるのなら離婚条件はどんどん悪くなる」などのように、脅してきます。とても話をするのが怖いのですがどうすれば良いですか。

【Answer】
あまりにも一方的な対応をしてくるという場合、無理に話し合いの機会をとらなくてもかまいません。こちらは話し合いをしたいのであって、脅しの場を設けたいわけではないからです。事前に話し合いのルールを提案し、それが守れないのであれば、あるいは守る気が無いのであれば、話し合いはできないということを伝えていきましょう。

暴言が多い

【Question】
話し合い中に暴言が多くて、少しでも反対の意思を伝えると、声を荒げて文句を言ってきます。話し合うのが怖いのですがどうすれば良いでしょうか。

【Answer】
暴言を言ってくると言うことだと、とても怖いものがありますよね。このような場合は、公の場で話をするようにしたりとか、第三者の介入を考えたりもしますが、段階を追って進めるようにしてください。いきなり対策を進めると、「もうどうでも良い」と相手もさじを投げてしまうことも多々あります。段階を追わないことで、夫婦関係を後退させてしまう人も非常に多いので注意が必要です。

正論ばかりいう夫と話し合うのが怖い

【Question】
夫と話し合いをしても、正論ばかり言われてしまい自分が追い込まれてしまいます。そのため、話し合いをするのが怖いです。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
間違ってはいないけれど、それが極端だったりすると返答のしようがないので、困ってしまいますよね。また、そういわれて追い込まれてしまうと、話し合いをするのが怖いとも思ってしまいます。

このような場合、前後の会話の内容にもよりますが、相手の意見について肯定できることは肯定します。「あなたのいう主張については、正しいと思うよ」という具合です。一方で、自分の気持ちについては「ただ、自分としてはこのように感じている」というように、率直に伝えるようにしていきましょう。自分の気持ちは、正しいも間違っているもありません。「そのように感じている」ということですから、夫もそれを否定することは難しいのが一般的です。もちろん、それでも「そう感じるのはおかしい」と批判されるかも知れませんが、それでも「自分はそう感じているのだから批判されても、正直な気持ちを伝えたまでだよ」というように返答していくことになります。

このあたりは具体的な会話がどのようになっているのかによって返答が変わってきますが、上記のような対応を検討してみてください。

話し合いをしても怖いので、夫に気を遣う

【Question】
話し合いをしても、夫がすぐに機嫌を損ねてしまいます。そのため、私も気を遣いながら話し合いをしています。次第に「いつ機嫌を損ねてしまうだろうか」と怖くなってしまい、最近では会話をするのも億劫です。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
すぐに機嫌を損ねてしまうと言うことだと、萎縮してしまって自分の言いたいことも伝えにくくなりますよね。状況や話しをするタイミングにもよりますが、正攻法としては率直にその事を伝えるということになります。具体的には「いつ機嫌を損ねるのかと思い、自分は気を遣ってしまい何も言えない」のようにです。

もちろん、そのように伝えてもまた機嫌を損ねると言うことになるかも知れませんが、まずは上記の正攻法を試していきましょう。それでも改善されない場合、別の対応を検討することになると思います。

旦那の言い方がきつくて泣いてしまう

【Question】
話し合いをすると夫のものの言い方がきつくて、自分は泣いてしまします。何とか穏やかな形で話し合いをしたいと思っているのですが、どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
話し合いになると急に言い方がきつくなる、ということであれば、ご主人としてもきっと「自分が責められたくない」などの想いが強いのかも知れません。なので、例えば「私としてはあなたのことを責めたいというわけではなく、お互いに建設的な意見を出し合って問題を解決したいと思っているのだ」ということを伝えてみてはどうでしょうか。

もちろん、このように伝えてもご主人から「あなたが私を怒らせるようなことを言うからだ」などのように反論されることもあるかも知れませんが、そのときはまたそのご主人が発言してきた内容を踏まえて対策をとることになると思います。

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