家庭内別居が続くと、精神的な疲労も大きくなります。会話がなかったり相手が冷たい態度をとることが多いからです。メンタルがやられてしまうと、夫婦関係を改善していくエネルギーも湧いてきません。そこでここでは、家庭内別居で疲れる理由や自分の癒やし方、注意点などについて解説します。

家庭内別居で疲れるとは?

家庭内別居で疲れるとは、夫婦やパートナーが同じ家庭内に住みながら、実質的には別々の生活を送る状態が続き、疲労してしまうことを指します。夫婦が同じ屋根の下にいても、感情的、あるいは生活面での交流がほとんどまたは全くなく、それぞれが独立した生活をします。このような状況が続くと夫婦関係の緊張、コミュニケーションの欠如、不満の蓄積などがあり、神的な疲労やストレスが生じます。
疲労した様子

家庭内別居が疲れる理由

そもそも家庭内別居が疲れてしまう理由にはどのようなものがあるのでしょうか。実際の理由は様々ですが、ここでは代表的なものを取り上げ解説します。

理由についての図解

孤立感があるため

家庭内別居が疲れる理由の1つは孤立感です。同じ屋根の下で生活しながらも、パートナーとの会話がほとんどないため、孤独に感じてしまいます。家庭内別居の状態は、一人で多くの時間を過ごすため、孤立感が増長されやすいです。この孤立感が続くと、疲れやストレスを増加させてしまいます。

用件があってもやりとりしにくい

日常的な用件でもコミュニケーションが困難になるため、家庭内別居が精神的に疲れる要因になります。夫婦間で何らかの用事が生じても、それを伝えると言うことに一苦労してしまいます。通常の夫婦関係なら、少し話せば分かってもらえることを「どう声をかければ良いのだろうか」「相手を怒らせないようにするにはなんと伝えれば良いだろうか」と余計なことを考えなければいかなくなり、これが疲労の原因になります。
やりとりの様子

将来への不安

将来が不透明で、どうなるのか分からないという不安が疲労の原因になることがあります。例えば、将来、離婚になるのかもしれないとか、この会話のない状態で老後も過ごさなければいけないのか?といったことが気持ちを憂鬱にしてしまい、結果として疲労になります。

親戚づきあいなどで苦労

親戚付き合いや友人関係との関わりによって、疲労することもあります。夫婦で親戚に会わなければいけない、友人に会わなければいけないという場面があります。しかし、夫婦関係が悪いため、第三者間の前でどのように振る舞えば良いのか分からないということがあり、それで結果として疲労します。

家庭内別居で疲れた自分を癒やす方法

ここでは、家庭内別居で疲れてしまった自分をどういやしていけば良いのか?ということについて解説します。

方法についての図解

軽い運動

家庭内別居で疲れてしまったら、それを解消する手軽な方法として軽い運動があります。運動はストレスホルモンを減少させ、気分を高めることができるからです。例えば、ウォーキング、ジョギング、ヨガなど何でもかまいません。比較的、いつでも実行に移しやすいので、基本として取り入れてみてください。

友達との交流

友人との交流も家庭内別居による精神的な疲れを癒やすために有効です。友達と過ごす時間は、日常のストレスからの解放されやすいですし、気持ちを切り替えるのに役立ちます。友人との会話は、孤独感を軽減してもくれます。通常、気分というのは感染しやすく、楽観的な人と一緒に時間を過ごせば、自分も実際にそうなりやすいです。

新しいアクティビティ

新しいアクティビティを始めることが有効です。新しい活動に取り組むことは、それだけ注意力が必要となるため、過程のことが頭から離れやすいです。例えば、絵画、料理、写真、スポーツなど、興味のある分野であれば何でもかまいません。どのようなことでも、新しいもの子供に取り組むことは、現在の問題から気を紛らわせるのに役立ちます。

体験談『家庭内別居で疲れたとき、私がとった行動』

ここでは家庭内別居で疲れてしまったけれど、そのときとった行動が奏功したという体験談を紹介します。ブログ読者さんのために少しでも役に立てればということで送っていただいたので、参考になれば幸いです。

口を利かない状態が続く

私たち夫婦は、ある問題をきっかけに、4-5ヶ月もの間、ほとんど口を利かない状態が続いていました。その間、私は夫婦関係を一刻も早く修復しなければという焦りばかりが募り、精神的にもかなり疲れ切っていました。時間と共に焦りばかりがで、結果として疲労困憊するという悪循環です。
無視される様子

自分のメンタルに注目

そんな時、友人の勧めで夫婦やりなおし相談室にお願いしました。そこで受けたアドバイスとして、夫のことを考える前にまずは自分自身のメンタルケアが重要だと教えてもらいました。家庭内別居になってからというもの、私はずっと夫との関係修復にばかり目を向けていて、それがかえって悪循環のもとになっていることに気づかされたのです。

徐々に変化が起こる

自分自身に目を向けるようになってから、私の中で徐々に変化が起き始めました。自分の気持ちに余裕が出てくると、今までのように焦って夫に接する必要がないと感じるようになり、それが私の気持ちを楽にしてくれました。しかも夫が冷たい態度をとっても、それが以前ほど私を傷つけることはなくなりました。
変化の様子

Lineでの会話が再会

心の余裕が生まれてから、夫婦の間にも良い変化が起きました。夫に無理して話しかけることをやめたところ、不思議と夫とLineで会話ができるようになったのです。この小さな変化が、私にとっては大きな希望になっています。今後も夫婦関係の修復に取り組みつつも、自分のメンタルを第一に考えるというこの基本を忘れなければ、どんどん変わっていけるように実感しています。

家庭内別居て疲労した際の注意点

ここでは、家庭内別居に疲れたときの注意点を挙げて解説します。これ以上、疲労を蓄積させないようにするためにも守るようにしてみてください。

時にはぶつかっても良い

相手との意見の衝突を避けすぎないことに注意してください。我慢に我慢を重ねることが良いわけではありません。それだけと疲労が大きくなっていきますよね。

実際、ラフバラ大学のDuncan Cramer博士によると、人間関係において満足度が低い人々は、意見が衝突すれば関係が破綻すると過度に心配する傾向があることを指摘しています。

参考ページ:Effect of the destructive disagreement belief on relationship satisfaction with a romantic partner or closest friend

家庭内別居の状況では、「離婚したくない」という思いから相手のわがままや不適切な行動を黙認することが多くなりがちですが、これは必ずしも良い結果をもたらさないないです。実際、相手の行動に対して「これは良くない」と感じた場合は、それを適切に伝え、必要に応じて反対意見を伝えるようにしてください。

癒やす時間は定期的にとる

家庭内別居がスグに解決する訳ではないので、一度、癒やすための時間をとったとしても、またすぐに疲労が蓄積されてしまいます。そのため、癒やすための時間は定期的にとるようにしてください。例えば、毎週日曜日は自分の充電時間として確保する、などのように決めておいた方が良いです。

まとめ

今回は家庭内別居で疲れてしまう理由や嫌仕方などについて解説しました。家庭内別居が続いてしまうと、精神的な疲れは大きいものになります。今回お伝え為た内容を踏まえて対応してください。その他、問題解決のためのノウハウは専用ニュースレターで公開しています。今なら下記より無料登録していただけます。

よくあるご質問

ここでは『家庭内別居で疲れた』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

家庭内別居で3年経過

【Question】
私は40歳の主婦で、現在、夫との家庭内別居が3年続いています。夫との間には2人の子どもがいます。家庭内別居は、夫と些細なことで喧嘩したことが発端です。夫は家にいる時は自分の部屋に閉じこもり、何か会話をするときも子供をとおして意思の疎通をしています。夫は話し合いに応じてくれません。この状況が3年くらい続いており、私自身は精神的に参ってきています。

【Answer】
ご相談いただきありがとうございます。このような状態が3年間も続いているとのことで今こそ、ご主人との本格的な話し合いが必要な可能性があります。というのも、ご主人もこの状態を望んでいるわけではないと思うからです。あなたが息苦しさを感じているように、ご主人も同じように感じていると思います。またこのままでは、双方にとってさらなるストレスの原因となり、離婚問題へと発展する可能性も否定できません。そのため先手を打って話し合いの機会を設けるようにした方が、あなたのペースで問題解決を進められる可能性があります。もちろん、準備は必要ですが方向性としてはそのように考えてみてください。

無視されるので疲れた

【Question】
結婚して7年目です。私が夫に話しかけても、彼はほとんど無視します。どんな話題でも反応せず、時には完全に無視することもあります。よく反応したとしても「うん」程度です。これが日々続き、疲労困憊しました。全ての努力が徒労に終わっていく感じです。私は夫に何か問題があるのか、または私自身に何か原因があるのかさえ、理由がわかりません。

【Answer】
お辛い状況の中でご相談いただき、誠にありがとうございます。まずは、ご主人が話を無視する理由を知ることを考えてみてください。もし、これまで直接冷たい理由を尋ねる機会がなかったのであれば、率直に聞いてみることが肝心です。。夫が何を考えているのかを理解することは、問題解決に向けた大きな一歩となるからです。

また、理由を尋ねても、はっきりした返答を得られないことも多々あります。このようにご主人が理由を明確に伝えてくれない場合は、自分の気持ちを伝えてみてください例えば「もっと会話をしたい」などでかまいません。

ただ、このように対応するとご主人から何かの反発がある可能性もあります。そのように反発があると「良くないこと」と捉えてしまうかもしれませんが、実際にはそれは、ご主人の本音を聞くチャンスでもあります。落ち着いて相手の発言に耳を傾けることで、何かの思いを聴くことができる可能性があるからです。反発されることは不安でもあると思いますが、解決の糸口になることも多いので検討してみてください。

関連記事

夫婦仲の後退は些細なことがきっかけで始まってたしまうことが多々あります。気を付けてくださいね。夫婦関係についての関連記事を紹介しておきます。参考にしてください。

家庭内別居から関係前進

家庭内別居から夫婦関係が前進する
私、森田の友人の話ですが家庭内別居を開始してから、実は夫婦関係が前進しています!その詳細は?

参考ページ:家庭内別居の意外な効果?

食事はどうする?

食事についての記事
食事は毎日のことなので、対応に困ることもあるのではないでしょうか。家庭内別居中の食事に関する問題を取り上げ解説します。詳細は下記よりどうぞ。

参考ページ:家庭内別居中の食事をどうする?メリットや対応方法、注意点など解説

部屋がないのでどう過ごせば良い?

部屋がないことについての記事
今度、家庭内別居になったもののお互い部屋がないのでリビングで一緒に過ごすということがあります。この場合、どうすれば良い?その詳細は下記よりどうぞ。

参考ページ:家庭内別居で部屋がないときの対処法!デメリットや注意点など解説

妻は家庭内別居中、どんな気持ち?

気持ちについての記事
妻の気持ちが理解ではないで困っていませんか?特に、家庭内別居をしている場合、口を利いてくれないので困難を感じることが多いと思います。詳細は下記よりどうぞ。

参考ページ:家庭内別居をする妻の気持ちが分からない!理解する重要性や方法など解説

挨拶はどうする?

挨拶についての記事
挨拶も家庭内別居している時に困ることの1つではないでしょうか。そこで、挨拶に関する事柄について詳しく解説します。

参考ページ:家庭内別居中の挨拶はどうする?相手の返事がない理由や対応、注意点など解説