家庭内別居をしていても、食事は毎日必要なものです。しかし、この食事をどうやって一緒にとれば良いのか?とか、相手が食事を拒否するなどの様々な問題が生じます。そこでここでは、このような問題を取り上げ、対応方法や注意点などお伝えします。
料理をするシーン

こんな人にお勧め
  1. 食事中、雰囲気が悪い
  2. パートナーが食事を摂ってくれない
  3. 家庭内別居の問題を解決したい

家庭内別居中の食事で困ること

家庭内別居をしていると、食事に関して困ることがいくつか生じます。そこでここでは、その点をとりあげ代表的なものを解説します。

気まずく感じる

食事中に気まずいと感じる点は、困ることの1つです。通常、家庭内別居をしていれば、できる限り顔をあわせたくないと思ってしまいます。しかし、食事の場所が決まっていたり、子供が居るので同じ場所で食事をとらないといけないということがあります。このとき、パートナーと同席することで気まずさを感じてしまいます。
気まずさ

食べてくれない

2つ目の困る点は、パートナーが用意した料理を食べてくれないということです。家庭内別居をしているとは言え、食事を用意しないわけにはいかないので準備するのですが、相手がそれを拒否して食べてくれないということがあります。準備をした方としては、努力が無視されたり、拒絶されたりすることで精神的な苦痛を感じてしまいます。

別の部屋で食事をする

折角、食事を用意したとしても、それをパートナーが自分の部屋に持って行い、1人でとるということがあります。「食事を食べてくれるだけマシ」とは言えるかもしれませんが、それでも部屋にこもられてしまうことは、精神的にもショックが大きいものです。食事は家族が集まり、日々の出来事を共有するなどして絆を深める貴重な機会ですが、部屋にもっていき1人でベルなどの態度をとられることは、その機会が失われてましまいます。

家庭内別居中に食事を一緒に摂るメリット

一緒に食事をとる事のメリットとして、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その点を取り上げ解説します。

補足解説

家族や夫婦で食事をとることは関係性や健康面で、様々なメリットをもたらします。理想を言えば気を散らすものは控え、極力お互いの会話に注意が向けられるようにしてください。また、一週間の中で食事をとれたときの回数などを記録に残すようにすることも有効です。記録に残すことで変化を実感できるためです。
参考:Eating Together Brings You Together

コミュニケーションのキッカケを掴める

食事をともにするメリットとして、その時間があることでコミュニケーションをとるキッカケになるという点が挙げられます。もちろん、家庭内別居をしている時に食事を共にすることは、気まずさにも繋がるのですが、それでも全く顔をあわせないなどの状況よりも遙かにコミュニケーションのキッカケを掴みやすいです。

食事中に会話するイメージ

相手の様子が分かる

仮に、家庭内別居中、一切顔をあわせないと言うことがあると相手が毎日、どのような状況なのかを知る手がかりがなくなってしまいます。しかし、嫌々であったとしても、食事中に顔をあわせることで、相手の健康や心理状態の変化を視覚的に把握することができます。これは、家庭内別居を終わらせ、夫婦関係を修復する際に大いに役立つことです。

パートナーの健康管理ができる

もし、食事を共にしない場合、パートナーが毎日、どのような食生活を送っているのかというのが分からなくなります。そして、それは多くの場合、コンビニ弁当や外食に依存するということになりがちです。こういった食生活が続けば、体調を崩してしまったり病気の元になってしまうことがあります。そのため、食事を自宅でとってくれることによって、そういった心配が減ります。

食事を一緒に摂る場合の対応

食事を共にする場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか。ここでは、家庭内別居中に、夫婦や家族で食事をとる場合の方法について解説します。

声をかける

もし、共に食事をとることができる場合は、用件でも良いので声をかけるようにしてください。たとえ小さなことでも、相手とのコミュニケーションを試みることで、気まずい沈黙を緩和し、雰囲気を変えることに役立つからです。また、このように相手への配慮や関心を示すことで、将来、夫婦関係修復をするための種をまくことになり、家庭内の緊張を和らげることにプラスとなります。

第三者の話題

2人で沈黙して食事をするというのは、誰にとっても気まずいものです。そこで、比較的会話しやすい内容としてTVやニュース番組の話題、あるいは第三者の話題を出すなどのことが考えられます。実際には取るに足らないような話題かも知れませんが、いくらかでも自分の中にある気まずさを払拭することができます。

様子の観察

家庭内別居中に食事を共にする場合、相手の様子を観察することをしてみてください。観察することで、相手の心理状態や感情の変化を知ることに繋がるからです。例えば、相手がリラックスしている時、ストレスを感じている時、あるいは特定の話題に対して敏感に反応する時など、様々なサインを読み取ることが可能です。こういったことを通じて、関係修復に向けた話し合いをする際のタイミングを掴むこともできます。例えば、相手が比較的リラックスして会話に応じやすい時期を特定できれば、そのタイミングで重要な話し合いをするなどのことが考えられます。

体験談『家庭内別居中に、食事の用意をするか迷う』

ここでは、夫婦やりなおし相談室のご相談者さんが、ブログ読者さんのために役に立てればということで、体験談を送ってくれましたので紹介します。家庭内別居中の食事の問題解決に役立てば幸いです。

夫がご飯を食べない

私達は家庭内別居をしているのですが、毎日の食事の用意が苦痛でたまりません。というのも、せっかく用意した食事を夫が食べないことが多いんです。夫が食べない食事を捨てるたびに、私は虚しさと疲れを感じていました。食材がもったいないのはもちろん、折角作ったのに…という思いがあります。
拒む夫の姿

連絡するよう伝えた

私は夫に「食事がいらないときは連絡して欲しい」とLineで伝えました。しかし、そのLineに対しても夫は返答をしてくれません。もう食事を作るのをやめようかと本気で悩みました。でも、もし食事を作らなければ、それを離婚理由にされるのではないかという不安があり、どうして良いか分からなくなってきたのです。

メッセージを工夫した

そこで、私は夫婦やりなおし相談室に相談することを決めました。相談室では、夫が食べないのであれば無理に食事を作る必要はないと言われました。そして、「食材がもったいないので、ご飯が必要なときは言ってくれれば、そのときは作ります」とLineで夫に伝えるようにいわれ、私もそれでいいなと思ったのでメッセージを送りました。

気持ちはスッキリした

夫にLineで伝えましたが、返答はありませんでした。しかし、食事を作るべきかどうかという迷いや不安がなくなり、私は心がスッキリしました。早くこうしていれば良かったと思います。これからは、家庭内別居の状況をより良くするために取り組んでいくつもりです。

食事をする場合の注意点

ここでは、家庭内別居中に、夫婦で食事をする場合の注意点を取り上げ解説します。

敏感な話題を避ける

夫婦関係に緊張をもたらす可能性のある話題や、争いの原因となり得る問題について、食事中は取り上げることを避けるようにしてください。もし、その話題を取り上げて対立が深まってしまうと相手は、食事を一緒にとらないということを決めてしまう可能性があるからです。

意識しすぎない

食事を共にする際に相手のことを意識しすぎないようにしてください。食事の時間、雰囲気区を少しでもリラックスしたものに変えていく最初の鍵は、自分のメンタルが握っているからです。例えば、自分が緊張していれば、それは相手にも伝わります。そして、余計雰囲気が悪くなります。このように感情というのは伝染しやすいので注意してください。相手のことを意識しすぎず、できる限り平常心で臨むようにしましょう。

まとめ

今回は、家庭内別居をしている時の食事についてお伝えしました。家庭内別居中は、どうしても食事中の雰囲気が悪くなってしまったり、気まずい思いをしてしまうことが多くなりますが、焦らず対応を進めることが肝心です。その他、重要なポイントは専用ニュースレターで公開しています。下記のフォームからご登録いただき、早速内容をご確認ください。

よくあるご質問

ここでは『家庭内別居中の食事をどうする?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

食事中に会話がない

【Question】
現在、夫と家庭内別居をしています。一応、夕食だけは仕方なく一緒に食事をするのですが会話がなく、非常に気まずい雰囲気になっています。私としては、一緒に食事を続けたい気持ちもあるのですが、一方でストレスになってしまうのも事実です。少しでも会話が出来ると違うのだと思いますが、どうすればいいでしょうか?会話のきっかけを作る方法や、このような状況を乗り越えるアドバイスをいただけると幸いです。

【Answer】
ご相談をいただきありがとうございます。おっしゃる通り、会話が少しでもあると雰囲気は変わりますよね。しかし、ただ最初から「会話が弾む」などの大きな目標にすると少ししんどくなります。なのでまずは、一言でも会話を交わせれば成功と考えて小目標を立てて臨んでいきましょう。

例えば「今日の天気は良かったね」や「この料理、美味しいね」、「そこの醤油をとって欲しい」といった簡単な一言から始めてみてはいかがでしょうか。会話の内容にこだわりすぎず、日常の小さな用件でも良いと思いますので、そこから始めてみてくださいもね。最初はこの積み重ねで、少しずつ会話が続くようになっていきます。

参考ページ:家庭内別居で会話なし!問題点や改善の方法などについて解説

食事中の雰囲気が悪く、子供への影響が心配

【Question】
家庭内別居の状態が続いており、家族全員で食事をする時間がとても暗い雰囲気になっています。夫はほとんど会話がなく、食事中も沈黙が続くため、子供たちに悪い影響を与えているのではないかと心配しています。子供たちは私たちの様子を敏感に感じ取っているようで、最近は表情が硬くなったり、会話が少なくなったりしています。どのように対処すべきでしょうか?

【Answer】
1つ目にできる事としては、ご主人にLineでいいので「子供たちがいるときは、できる限り自然に接して欲しい」ということを提案することです。それは、夫婦関係が対立していたとしても、子供の幸福を願う気持ちは、夫婦で一致しているからです。なかなか今、ご主人に声をかけにくいという面はあると思いますが、思い切ってお子さんのためにも提案してみてください。

参考ページ:家庭内別居になり、子供への影響が心配!対応方法や注意点など解説