家庭内別居をしている時に、法事に参加したり、主催者で「施主」となる場合など、対応が困ることもあるのではないでしょうか。ギクシャクした状態をどう切り抜けて無事、この行事を進めることができるのか。今回はその対応方法や注意点などを中心にお伝えします。

家庭内別居中の法事で困ること

ここでは、家庭内別居中の法事で困ることを取りあげ解説します。具体的に困ることはケースバイケースではありますが、ここではその代表的なものをとりあげます。

夫婦で同席するのが気まずい

夫婦が法事などの公的な場に一緒に出席する際、家庭内別居をしていて会話などがないため、共に時間を過ごすこと自体が気まずく感じられます。特に自分が施主(主催者)となる場合、内容の取り決めや会場の手配など、やるべき事が沢山あり、その中で夫婦間で会話をしなければいけないことも生じてしまい、ストレスがかかります。また、移動が伴う場合は、車や公共交通機関で過ごす時間がギクシャクした雰囲気になりつらいものがあります。
気まずさのイメージ

不自然に思われる

法事に参加するのは、自分達が気まずい雰囲気になるだけでなく、集まってくれた親戚などの人に、普段のギクシャクした関係が伝わる心配があります。特に、夫婦が通常と異なる距離感で行動するか、会話がほとんどない様子を見せてしまうと、親戚から「何か問題があるのではないか」と不自然に思われてしまいます。

家庭内別居中における法事への対応

どうしても家庭内別居をしていれば、法事に参加したり主催することに、大きな負担が生じてしまいます。そこで、ここでは、その対応方法についてお伝えします。対応方法は大きく分けて2つのアプローチあります。1つはより消極的な方法です。これは関わりを最小限に減らすもので、負担をなるべくかけないように進めるものです。2つ目は積極的な方法で、これは法事という機会を通して、夫婦関係の改善を図る姿勢で臨むものです。以下、具体的にお伝えします。

  • 消極的なアプローチ:負担を最小限に抑える
  • 積極的なアプローチ:関係改善の機会として臨む

事前に打ち合わせ

家庭内別居中の夫婦が法事などの家族行事に出席する際に、事前に打ち合わせを行うことは1つの方法です。消極的なアプローチをとる場合も、積極的なアプローチを使う場合、どちらにも使えます。具体的な打ち合わせでは「法事の場では普段の問題を棚上げして、普通に接するようにしよう」などのことを提案し合意しておくことです。
打ち合わせについての図

一方が不参加

消極的なアプローチとしては、「一方が不参加」にしてしまうことです。例えば、どちらか一方が仕事や他の用事を理由に法事を欠席することで、夫婦のどちかだけが参加します。こうすることで、自然体で親族と接することができ、夫婦2人で過ごす気まずさからは解放されます。ただし、このアプローチは、直接的な衝突を回避するための一時的な解決策としては有効ですが、夫婦関係が悪いということをお互いに印象づけられるため、将来、修復を願っている場合、あまり得策とは言えません。

短めに切り上げる

折衷案的なものとして、短めに切り上げるという方法をとれることがあります。これは自分が主催者となる場合は使えませんが、親戚の法事に参加するだけであれば可能です。具体的には、法事の主要な儀式や手続きには参加するものの、その後の食事会や親族との長時間の交流は避けるようにします。この場合は「このあと、仕事などの予定が入っているので」などのことを理由に、早めに切り上げるようにします。

法事に参加する際の注意点

ここでは、いくつかの注意点を取り上げ解説します。家庭内別居をしているときには、次の点に配慮して法事を進めてください。

時間配分

とりわけ親戚などの法事に参加する場合、時間配分には注意が必要です。法事への遅刻は避けるべきですが、同時に、過剰な時間的余裕を持たせてしまうと、長時間の一緒にいる状態が、お互いにとってさらに気まずくなってしまいます。例えば、30分時間に余裕を持たせてしまうと、その間、手持ち無沙汰になってしまい、夫婦2人で過ごす時間が緊迫したものになってしまうかも知れません。もちろん、積極的なアプローチを考え、あえてその時間を会話するための機会ととらえて臨むこともできます。

関係改善の機会として捉える

仮に、パートナーとの共有時間を最小限に減らすという消極的なアプローチを考えていたとしても、その考えを改めて積極的に臨むことも検討してください。なぜなら、今回の法事に限らず、様々な冠婚葬祭はこれからも必ずやってくるからです。そのときに、またジタバタしてしまうことは、何とか避けたいものです。ですので、今回の法事をキッカケとして、夫婦関係の修復に取り組むことも良い考えだと思います。

まとめ

今回は、家庭内別居をしている時の法事についてお伝えしました。どうしてもギクシャクしてしまうので、精神的な負担は大きくなりがちですが、今回の内容を踏まえて臨むようにしてください。その他、具体的なノウハウについては専用ニュースレターで公開しています。下記よりぜひ無料登録してください。

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