口を利いていない、顔をあわせないようにしているなどの状態が一定期間続ければ、それは家庭内別居といえます。このような状態の中で、年末年始を迎える事になると申請の対応や、帰省などのことで不安も大きくなるのではないでしょうか?義理両親にどう接すれば良いのか、親戚の挨拶はなど、困ることも多いと思います。そこでここでは、家庭内別居中に年末年始をどう乗り越えれば良いのか詳しく解説します。

家庭内別居中の夫婦が年末年始で困ること

家庭内別居をしている場合、普段は仕事などで物理的に離れて過ごす時間が多いたかもしれませんが、年末年始などの長期休暇では共有時間が増えてしまいます。そうなるとどうしても気まずい思いをする機会が増えてしまうのではないでしょうか?そこで、ここで年末年始で困る点を取り上げ解説します。

親戚の対応

年末年始に直面する1つの問題は、親戚との関わりです。この期間は通常、家族や親戚が集まり、互いに挨拶を交わす機会が多くなります。一方、自分達夫婦が不和である場合、こういった社交的な場面での対応が非常に気まずくなってしまいます。例えば、親戚の前で夫婦のコミュニケーションをとらないといけない、などの場面は大変、辛いものです。夫婦お互いが関係の冷え切った空気を周囲に感じ取られないようにと思い、気づかれてしまいます。
親戚対応について悩む

帰省に悩む

例年であれば「夫の実家に帰省している」ということがあったとしても、家庭内別居中はそれを進めて良いのかどうか分かりません。また、夫婦関係が良好でない中、帰省をすれば義理の両親や親族と会うことになり、周囲に夫婦仲の悪さを感じ取られてしまうなどのこともあるかもしれません。しかし、だからといって帰省しない選択をすると、それもそれで、義理両親に心配をかけてしまうなどのことが生じてしまいます。

成人した子供が帰ってくる

年末年始は、成人した子供が帰省する機会でもあります。夫婦関係が悪い中、子供が帰って来ることで、夫婦間の緊迫した雰囲気や不仲を直接感じ取ることになります。これは、子供にとっても精神的な負担となり、親としても面目が立たないなどの面があります。
子供の帰省について心配する

共有時間が増加

仮に親戚づきあいが少ない場合であっても、年末年始は指呼度が休みになり一緒に家で過ごすことが多くなってしまいます。しかし、家庭内別居をしている中、家庭で過ごす時間が増えても、ただ苦しいだけになってしまいます。時間を持て余し、気まずい思いをすることが増えてしまうので、早く年末年始が終わって欲しいなどの気持ちになってしまいます。

年末年始を上手に過ごす方法

ここでは、家庭内別居をしている夫婦が、年末年始をどのように過ごせば、上手く乗り切ることができるのか解説します。今から、早速その方法について対策を立てておきましょう。

それぞれの実家に帰省

毎年義、理実家などに帰省をしているのであれば、今年は「それぞれの実家に帰る」ようにしてもかまいません。夫婦が一緒に義理実家、もしくは自分の実家に帰省するのではなく、個々に自分の実家に帰ることで、お互いに物理的距離をとることができます。ただ、自分の実家に帰ったとき、どうして自分だけが帰ってきたのか?ということを親に尋ねられる可能性はあります。この場合、相手が今年は仕事などで忙しいなどの説明を伝えることになります。

自然に接することを話す

どうしても、どちらかの実家に一緒に帰らないといけない、あるいは親戚や子供が自宅に来るので、どこかに避けることもできないという場合はどうすればいいのでしょうか?この場合は1つの方法として「自然に振る舞うことを事前に話し合う」ということができます。これは、夫婦が事前に話し合いの機会を持ち、年末年始の期間中はお互いに自然な態度で接することを約束するということです。年末年始の過ごし方を心配しているのは貴方だけではなく、きっと相手も同じです。そのため、この提案をすれば、合意してくれる可能性があります。

仕事をいれる

可能であれば「仕事を入れる」という選択もあります。年末年始に仕事のスケジュールを入れることで、日常生活と同じリズムを保つことができます。つまり、年末年始であったとしても、日常どおりに過ごします。会社が開いていないと言う場合は、自宅で仕事をするなどのことも考えられます年末年始も利用できる、地元のコワーキングスペースなどを利用すれば、会社に行っていたときと変わらない生活を送れる可能性もあります。

体験談『家庭内別居中の帰省』

ここでは夫婦やりなおし相談室にご相談頂いた方から、ブログ読者さんのお役に立てればということで体験談を送ってもらったため、紹介しておきます。家庭内別居中の年末年始の過ごし方で参考になれば幸いです。

年末年始が近づき不安

私たち夫婦は家庭内別居をしており、年末年始の夫の実家への帰省をどうするか悩んでいました。帰省しない選択をすれば、義理の両親が何かと心配するでしょうし、不仲を悟られることもあると思います。しかし、一緒に帰省してもきっととほとんど話をしてくれないので、帰るだけ、余計状況が悪化するのか?とも思います。今年は特に、仕事を理由に帰省を避けようにも、年末年始に仕事を入れることができない状況でした。

改善の機会にする

そんな折、私は夫婦やりなおし相談室に相談してみることにしました。そこでは、年末年始を嫌なものと捉えるよりも、夫婦関係の改善の機会として取り組んでみてはどうか?と勇気をもらいました。確かに、ただ年末年始を乗り切るだけではなく、私たちの関係を改善することができればそれは最高なのですが、どうすれば良いのかと漠然と不安でした。

実家で自然に振る舞えた

その後、どう過ごすのか一緒に相談に乗って頂き、夫と事前に話し合いをすることを決めました。具体的には「年末年始は義理の両親に心配をかけないように普通に接しよう。そして、一緒に帰省しよう」ということを夫に提案しました。幸い、夫もその考えに同意してくれ、一安心です。帰省中、私たちは義理両親の前でも自然体を装い、どうにか無事に新年を迎えることができたと思います。

帰宅後も話ができる

それと更に良いこととして、家に帰ってからも家庭内別居をしていた頃と比べて、夫と会話ができるようになりました。まだ完全というわけではないですが、家庭内別居中の時期よりずっとマシです。この年末年始をきっかけに、少しずつですが夫婦関係が改善していく様子が見られ、本当に「この機会を夫婦仲を改善する機会にする」姿勢で臨んだことが良かったです。

まとめ

夫婦仲が悪く、口も利いていないなどの状態で、年末年始を迎えるのは大変、不安なお気持ちもあると思います。今回の内容を踏まえて対応を今から検討してください。また、専用ニュースレターでは、その他の具体的なノウハウも公開しています。下記のフォームよりご登録ください。

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