離婚と告げてきた理由は一体何?

夫婦関係を修復していく上で重要なことの1つは「そもそもどうして離婚問題になったのか?」という点を抑えておくことです。そこで、裁判所が出す司法統計の平成30年度の結果を調べてみました。

今回はこのデータをもとに、離婚理由を明確にし、夫婦関係の修復の参考にして頂ければと思います。
では早速、夫からの離婚申し立ての動機からみてみましょう。

夫からの離婚理由

『婚姻関係事件数申立ての動機別申立人別』のデータを元にグラフをつくってみました。

平成30年婚姻関係事件数_夫
データ元:婚姻関係事件数申立ての動機別申立人別

ほとんどの場合、夫から離婚を申し立てる理由は「性格が合わない」というものです。性格が合わないというのは、抽象的なのでハッキリしませんが、要は「日常の細々とした不満の積み重ね」というところだと思います。

そして、その他を除けば、第二位は「精神的な虐待」です。これは例えば、妻がガミガミ怒るなどが含まれていると思います。あるいは、も家庭内で存在を軽視するなどのこともあると思います。

第三位は「異性関係」「性的不調和」「家族親族との折り合いが悪い」などがほぼ横並びという結果になりました。

妻の場合の統計結果

では、次は妻からの離婚申立理由を確認していきましょう。

平成30年婚姻関係事件数_妻
データ元:婚姻関係事件数申立ての動機別申立人別

こちらも夫の場合と同じく、第一位は「性格が合わない」というものです。しかし、第二位は精神的虐待ではなく「生活費を渡さない」というものです。夫婦カウンセリングを行っていても「夫が生活費を入れてくれない」というのは、時々あることの1つです。

第三位は「精神的な虐待」です。これは怒鳴る、すぐに怒る、乱暴な物言いなど様々な事が含まれます。

統計は参考までにする

以上、動機別の離婚申し立て理由をみてきましたが、あくまでも統計で分かる理由というのは限られています。

例えば「性格が合わない」ということに該当していても、実際は「相手がだらしないところが嫌だ」という場合もあれば、「趣味が合わない」ということを「性格が合わない」と伝えてきている場合もあります。

このように、実際の離婚理由というのは、極めて個別の問題になります。ですので、統計は参考にしつつも、それだけをみていても夫婦関係の修復には結びつきません。実際の離婚理由を考えるときは、これまでの自分達夫婦の経緯や、相手から話しを聴くことで確認するようにしてください。

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さて、今回の『統計から見えてくる離婚理由!』についての記事はどうでしたか?

統計上、夫からも、妻からも離婚理由として多く取り上げられていたのは性格の不一致でした。

性格不一致というのは、曖昧ですが、つまり日頃の不満の積み重ねです。日頃の対応は気を付けたいところです。

また、現在離婚問題を抱えている人のために関連記事を紹介しておきます。併せて読んで頂くことで、離婚対策についての知識を深めて頂くことが出来ます。

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参考ページ:離婚を急かされる!

よくある質問と回答

ここでは、離婚理由について「よくある質問と回答」をとりあげていきます。

離婚理由がハッキリしない

Question
突然、夫から離婚の話しをされました。突然のことで頭が真っ白になりましたが、とりあえず離婚理由を相手に尋ねてみたのですが、その返答もハッキリしないです…。どう対応すれば良いですか?

Answer
ご相談ありがとうございます。離婚理由を尋ねようと思っても、それをすぐに答えてくれないということも多々あります。このような場合、どう対応すれば良いのでしょうか?詳細は下記の音声でどうぞ