夫婦喧嘩をしてエスカレートしてしまうと「離婚だ」と言われることがあります。あまりにも唐突にこのようなことを言われると、ショックで頭が真っ白になってしまうと思いますよね。

突然の離婚宣言などに、どう対処すれば良いのでしょうか?今回は、夫婦喧嘩で離婚と言われたときの対処法や注意点などについて解説します。

夫婦喧嘩で離婚と言われる理由

ここでは、なぜパートナーが夫婦喧嘩の時に「離婚する」などのように伝えてくるのか、その理由についてお伝えします。その理由を知ることが対策にも繋がるからです。主な理由としては下記のものがあります。

理由についての図解

感情的にエスカレート

夫婦喧嘩で離婚という言葉が出る理由としては、相手の感情的なエスカレートが一因です。通常、夫婦喧嘩では大きな感情の問題を含みます。例えば「もう絶対に相手のことを許せない」などの怒りの気持ちなどが代表的です。こういった感情がエスカレートすることによって、結婚生活にさじを投げ、「離婚する」などのことを相手が伝えてきます。

相手の譲歩を引き出す

離婚といわれる理由として、相手がこちらの譲歩を引き出すために使うということがあります。この場合、「離婚」という言葉は、実際に離婚を望んでいるわけではなく、喧嘩や議論で優位に立つため、こちらが情報することを狙って伝えてきます。ただし、このような言葉の使用は、相手をコントロールしようとする試みですので、夫婦関係が後退していくキッカケとなります。

「離婚」という言葉を夫婦喧嘩で勝つための道具として使うことは、短期的にメリットがあるかも知れませんが、夫婦関係にとっては中長期的にマイナスになることが多いです。

本気で離婚を考える

相手が離婚ということを伝えてくるのは結婚生活にウンザリして、本気で離婚を考えているという場合もあります。この場合、離婚と伝えるのは単なる感情的になっているのではなく、以前から結婚生活に不満があったなどのことが背景にあることが多いです。繰り返される夫婦喧嘩にウンザリしてしまったというものもあるかも知れません。

夫婦喧嘩で離婚と言われたときの対処法

相手から離婚と言われたとき、どのように対処すれば良いのでしょうか?ここでは、主なポイントを取り上げ解説します。
対処法についての図解

その場から離れる

離婚だと言われたその直後は、動揺も大きいと思います。そのため、出来ることの1つは「早めにその場から立ち去る」ということです。なぜなら、そのままご主人と夫婦喧嘩を続けても、状況をさらに悪くしてしまうからです。こちらも動揺しているために、どんな発言をしてしまうか分からないですよね。

そこで例えば「あなたの怒りは十分伝わった。そのことは大事な事なのでまた後で話をしましょう。今は私も気持ちが動揺しているので、少し外を歩いて落ち着かせたい」のように伝えるのは1つの方法です。そして、実際に外の空気に触れて、歩くだけでも気持ちが落ち着いてきます。

経緯を振り返る

夫婦喧嘩で離婚という言葉が出たとき、その喧嘩に至った経緯を振り返ることも重要です。まず冷静になり、何が喧嘩の引き金となったのか、どのような言葉や行動がエスカレートさせたのかを考察します。喧嘩の原因を理解することで、今後、パートナーに対してどう対処すれば良いのかが次第に明確になるからです。

自分の非は謝罪

もし、夫婦喧嘩になった経緯を振り返り、自分にも非があると確認できたときは、その事について謝罪をおこないます。自分の過ちを認め、心からの謝罪をすることで緊張を和らげ、コミュニケーションを再開する第一歩になるからです。

謝罪する際には単に「ごめんなさい」と言うだけではなく、どのような行動が問題だったのかを具体的に伝えてください。それがないと、表面的だと相手から思われてしまうこともあるからです。

また、謝罪は信頼関係の回復にも役立ちます。人間ですから、だれにでも誤解や誤った行動はときにあるものです。そのため、それらを素直に認め、謝罪することで信頼が回復していきます。

冷静な話し合い

もし夫婦喧嘩の発端となった出来事について、解決を図らないと行けないのであれば、そのまま話し合いをおこないます。冷静な話し合いを通じて、物事の解決を促します。

夫婦喧嘩になったという経緯もあるため、再び感情的になってしまう可能性もあります。そのため、もし再び感情的になりそうなときには、話し合いを一時中断するなどのことも検討してください。冷静な話し合いは、問題の解決だけでなく、お互いの理解を深め、信頼関係を強化する機会にもなります。

夫婦喧嘩で離婚と言われた時の注意点

ここでは離婚と言われたときの注意点についてお伝えします。こういったNG行動をとってしまうと、問題が悪化してしまうことがあるので気をつけてください。

応酬はしない

相手から「離婚したい」と言われると思わず、「こっちから離婚してやる」などといった応酬をしてしまいがちです。しかし、これは自体を悪化させることになるので注意してください。

このような反応は感情的なエスカレーションを招き、本当に離婚リスクを高めることになります。感情的な応酬は、問題解決には役に立ちませんし、お互いのコミュニケーションを断絶する事になります。

相手にも気分転換を促す

相手にも気分転換を促すようにしてください。自分が感情的になっている時は、たいてい相手も同じ状態です。そのため、一時的でも問題になっていることについて考えるのをやめ、心を落ち着ける時間を持つことが必要です。

具体的には、散歩をする、好きな音楽を聴く、運動をする、または単に静かな場所でリラックスするなど、様々な形で行うことができます。こういったことを相手にもするように促していきます。

まとめ

ここでは、夫婦喧嘩で相手から離婚といわれた時の対処方法や中点などについてお伝えしました。突然のことで頭が真っ白になってしまうということもありますが、ここでお伝えしたポイントを踏まえて対応を進めてください。その他、夫婦関係修復のためのノウハウ専用ニュースレターで公開しています。下記のフォームよりご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『夫婦喧嘩で離婚と言われる』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

初めて離婚と言われた

【Question】
夫婦関係についての悩みで相談したいことがあります。私たちは喧嘩を繰り返し、夫婦関係は良くありません。そして、夫婦喧嘩のときに離婚したいと言われ、頭が真っ白になり、どう対処していいか分からない状況です。

夫は言葉の使い方がきつく、感情的になると怒鳴ることがあります。そして今回の喧嘩で、夫から「離婚」という言葉が出ました。これを聞いて、私はパニックに陥り、何をどうすればいいのかわからなくなってしまいました。具体的に「離婚」という言葉が出たのは初めてです。この状況で私はどう対応すべきでしょうか?

【Answer】
ご自身の悩みをお聞かせいただき、ありがとうございます。

まず重要なのは、お互いに冷静になる時間を持つことです。感情が高ぶっている状態では、建設的な話し合いを行うことは困難だからです。少し時間を置き、心が落ち着くまで待つようにしてください。場合によっては、数日間の時間をとる事になってもかまいません。

冷静になったと感じる時点で、夫との話し合いを再開してみてください。とりあえず相手には「お互い感情的になっているから、また後日改めて話をしよう」というように伝えることが妥当だと思います。

感情をクールダウンさせて話し合いを進めることが、問題解決への第一歩となります。

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